■■コラム■■
食育のヒント
~子供と一緒に食を楽しもう~
by サカイ優佳子
お茶を丁寧にいれて飲むのは、
実はとても贅沢なこと
打合せなどの際、お茶をだしていただく機会が少なくありません。
でも残念なことに、急須であたたかいお茶をいれてもらえることは近年では数えるほど。
最近はペットボトルを机の上におかれて終わりという方がずっと多くなりました。
ご馳走になっているので文句を言うつもりはありませんが、やはり寂しい気持ちになるのは否めません。
友人曰く、「職場の給湯室に急須と茶葉があって自由に無料で使っていいっていうのに、ペットボトルを買って飲む人が多いのよ」とのこと。
先日みつけた資料によれば、お茶の消費量は近年伸びているものの、国内の茶の生産量は減少。
ペットボトルの緑茶が人気になった80年代後半から茶の輸入量が増えています。
かつては、朝なら煎茶を、昼や夜にはほうじ茶を食後にいれて飲むのは日本の多くの家庭の習慣だったと思いますが、今では少数派かもしれません。
お茶をおいしくいれる方法は親から子へと躾として受け継がれてきました。
急須や茶碗をあたためておく、熱々のお湯はつかわない、適温でゆっくりいれる、最後の一滴まで茶碗に注ぐ。
中年以上の日本人、とくに女性にとっては、家庭でうるさく言われ、いやでも日々繰り返してきたこと。
「今日のお茶はおいしく入ったね」と言われれば嬉しく、「ちょっと苦いな」とか「ぬるすぎる」「熱すぎる」などと言われれば次は気をつけようと思い、茶葉の量、湯の温度、器を温める時間などに気を配ったものです。
ですが、急須でお茶をいれる習慣がなくなればこうした「文化」も消えてしまうのかもしれません。
いつも安定して同じ味なのが当たり前のペットボトル飲料と、その日の入れ手の心やカラダのありようで変わるお茶。
たとえイマイチの出来の日があったとしても私は後者をとりたい。
一日に一度、お茶をおいしくいれることに集中し、じっくり味わう時間をもつのは、実はとても贅沢で素敵な習慣なのではないかと思うのですが、いかが?
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煎茶のおともに草だんご
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