シチ

小学4年生と3歳の6歳差男児ママです。クリエイティブ全開の繊細な9歳と、弁の立つ3歳とドタバタ暮らしております。

2022.02.09

働くママと”卒対”part.1

Diary

こんにちは、シチです。もうすぐ新しい年度がはじまりますね。
4月から年長になるお子さんを持つママは、「卒対」(そつたい)というワードが気になっていませんか?「卒業対策委員会」の略称で、最終学年の保護者で形成され子供たちの卒業(卒園)にまつわるいろいろな活動をするグループのこと。
具体的にどんなことをするのか、どのくらい大変なのか、働きながらできるのかなどわからないことが多いと思いますが、今回は私が長男の年長時代に卒対委員長を務めた経験を2回に渡ってお届けします!

長男の通っていた認定こども園は昔ながらの公立園。PTAも根強く残っていて保護者の負担が大きいことで有名でした。毎回、保護者会では気の重い役員決め。
「早く何か係をやっとかないと最後に“卒対”をやらなければいけなくなる」と先輩ママから聞かされていましたが、のらりくらりと機会を逃していた私はとうとう年長のときに卒対委員に手を挙げるしかなくなってしまいました。
たまたまその年は次男を妊娠中で年度の途中から育休に入る予定でした。

私を含め選ばれたメンバーは6名。
こども園なので主婦のママ3名、働くママ2名と育休に入る私という構成です。
その6名の中から委員長、副委員長、書記2名、会計1名、会計監査1名の役割分担を決めます。私は自宅にパソコンがあることと、育休に入ることもあり委員長に…。
なんとかなるだろうと思っていましたが、前委員長から引き継ぎを受けたときは、あまりのやることの多さに目の前が真っ白になってしまいました。

長男の園の卒対の仕事の重さは他と比べてもMAXレベルだと思いますが、主だったところはこんな感じです。
・卒園アルバムの作成(撮影・編集・レイアウト・印刷発注まで)
・卒園式のDVDの作成(業者に委託)
・園児への卒園記念品の用意(名入れ鉛筆など)
・先生たちへのお花や記念品の用意
・親子お別れ遠足の企画(秋頃)
・親子お別れ会の企画・実行(12月頃)
・卒園式後のお別れセレモニーの企画・実行
・同窓会の企画・実行(翌年6月頃)
・それらにまつわる全保護者、園とのやりとり

卒園アルバムは外注とか、先生が作ってくれるという園も増えていますが、長男のこども園は印刷までのすべてを卒対委員が請け負います。園での普段の保育の様子や、行事があれば行って写真を撮り、それをレイアウトして印刷会社を決めて発注するまで。
私はたまたま仕事柄、ソフトとスキルがあったので自宅でできましたが、自分のパソコンもないというママもいっぱいいると思うのでなかなか難しいことだと思います。そのためクラウドで作成ソフトを提供している印刷会社もあるようです。
さらに平日に園に行って写真を撮れるかというと、働いているママにはほぼ不可能。
全員の子供たちがどれくらいの大きさで何枚写っているかを数えて、不平等のないようにようしなければいけないなどルールも多く、アルバム作りは最も過酷な業務の一つです。
毎晩子供たちが寝たあと2時間はパソコンに向かい、やっとこさ完成させました。

先生への記念品がこれまた大変で、市販のものとお花だけというわけにもいかず、大体「手作りの何か」を贈るのが一般的です。うちの場合はオリジナルのアルバムと寄せ書きで、保護者全員から先生へのメッセージや写真を集めて、最盛期にはほぼ毎日のようにPTAルームに集まって切り貼り作業なんかをしていました。育休中とはいえ、真冬に暖房もない部屋で新生児の次男のおむつを替えたりミルクをあげたりしながら…。

さらに卒対はイベント屋の機能も兼ね備えます。年長は何かとお別れ遠足やら親子お別れ会やら行事が多く、その企画実行も卒対委員がやらなくてはいけませんでした。
例年はゲームや出し物を考えたりおやつや飾りつけを用意したりなど準備に一苦労です。当日の司会進行などもやらなければいけません。
私たちの代は、コロナ禍だったのでほとんどのイベントは中止になりましたが、それでも途中までやる前提で準備はしていました。

書きたいことはまだまだいっぱいありますが、卒対の仕事は想像以上に大変なものでした。お母さんたちの時間とマンパワーに頼っていて、働くママが多くなった今の世の中には合わないことが多いとつくづく感じました。私も育休中とコロナ禍でなければとても全部は出来ませんでした。もし、お仕事をしながら卒対委員に選ばれてしまった方は、古い慣習をぶっ壊す気持ちで効率化に挑まないといけないかもしれません。
なんだかほとんど愚痴のようになってしまいましたが、次回はそんな卒対の仕事の中でも学んだことと、メリットをお伝えしようと思います!