【生産者情報】
1916年にフアン・ヒル・ヒメネスによって設立され、4世代に渡ってワインを造り続けるフミーリャを代表する生産者。夏は40度に達するほど暑く、冬はしばしば氷点下に見舞われるほど寒さが厳しい大陸性気候のフミーリャは、年間3000時間もの日照時間に恵まれるが、降水量はわずか300mmと非常に乾燥した土地である。フミーリャの街から10km離れた地、テルミノ・デ・アリバ(『天井の果て』の意)に、醸造スタッフ自ら設計に関わってセラーを新設。海抜は700mと、フミーリャで最も高い場所であるが故にその名で呼ばれており、何世紀にもわたってワイン造りが行われている歴史ある地所である。
【ワイン情報】
ラ・アラゴナ渓谷にある海抜700m~800mの斜面にある。土壌は石灰が強い。樹齢12年。垣根仕立てで栽培。手摘みで収穫。灌漑している。ステンレスタンクで醸造・熟成。モスカテル・デ・グラン・メヌードが正式名称。モスカテル・デ・アレハンドリアではない。普通のモスカテルより粒が小さく凝縮しているのが特徴。生産者曰くモスカテルレベルのお買い得ワインはすぐ飲むのが一番美味しいのだが、今飲んでも美味しいが1年寝かせるとこなれてきてもっと美味しくなる。
【味わい】
メロン、桃、キウイのフレッシュなアロマを補うジャスミンや白コショウ。種のあるジューシーな果実や甘露の味わい。ジューシーかつ爽快感ある果実。ほとんど重さを感じさせないスパイシーなフィニッシュは長い。和食にはもちろん中華料理とのマリアージュを楽しめる1本。