【生産者情報】
アルベール・モロは1820年にネゴシアンとして創設されましたが、1890年に7haのブドウ畑を購入し以降、ネゴシアンとドメーヌの2足の草鞋を履いてきました。アルベール・モロの孫にあたるギィ・モロとフランソワーズ・ショパンの兄妹が経営に当たっていましたが、1980年代半ばにギィが病気に倒れ、フランソワーズはネゴシアン・ビジネスの廃業を決意。ドメーヌ経営に集中しました。その彼女も引退の時を迎え、直系の子供がいないことから、パリで生まれモンペリエで農学を修めた、甥のジョフロワ・ショパン・ド・ジャンヴリにドメーヌを託す事になりました。現在、ドメーヌが所有する畑は8ha。サヴィニー・レ・ボーヌ1級ヴェルジュレスにモノポールのクロ・ド・ラ・バタイエールを所有する以外はすべてボーヌの1級畑。トゥーロン、グレーヴ、トゥサン、ブレッサンド、サン・ヴィーニュ、マルコネ、そして2001年に加わったエーグロと7つものクリマが揃います。ボーヌを知るうえで欠かせない造り手の一人です。ボーヌにおける名醸畑のひとつがブレッサンドです。13世紀にこの地所を所有していたJohannis Bressandの名が由来とされています。
【味わい】
ワインは良く熟したラズベリー、ブラックベリー、カシスのニュアンスが漂い。しっかりしたタンニンをタップリとした果実味が包み込みます。