アンリ・ジャイエの薫陶を今に受け継ぐヴォーヌ・ロマネの名門ドメーヌ メオ・カミュゼ。その歴史は栽培農家であると同時に、コート・ドール県選出の代議士であったエティエンヌ・カミュゼに始まります。現在 当主を務めるのはジャン・ニコラ・メオです。1989年、24歳にしてドメーヌを託されました。 表向き引退を宣言したアンリ・ジャイエも、当時ドメーヌのコンサルタントとして若きジャン・ニコラの指導にあたりました。ジャン・ニコラは「メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール」の名前でネゴシアンビジネスも行っています。生産されるワインは、短期賃貸契約によりメオ・カミュゼのスタッフが畑の管理から収穫まで、ドメーヌの畑と同様に仕事をしているクリマも少なくありません。またブドウやマストを買い付ける場合でも、夏季剪定や収穫時の選果を行い、品質の安定を図っています。ドメーヌもののワインがその希少価値から入手困難であり、価格の壁も高いことから、比較的手頃な値段でメオ・カミュゼの哲学が楽しめるネゴスのワインは、愛好家にとってありがたい存在といえます。ワインは、モレ・サン・ドニ村の麓市近くの東向きの日当たりの良い2つの区画のブドウが使用されています。比較的早い時期から良く熟した、粒の大きいブドウをブレンドしています。親しみやすい果実味と豊富なタンニンを兼ね備えたワインです。