2021.01.22|2023.04.14 更新

出産前日から当日の兆候も聞いた! 先輩ママ発!お産の始まりと注意点

Column

わからないことだらけのはじめての妊娠生活。特にお産に関しては未知数で、ひとつとして同じお産はないということはわかっていても、ほかの人の場合はどうだったか、気になるものですよね。
そこで今回は、出産の兆候からお産の始まり、さらに注意点まで、先輩ママ15人の体験談をお聞きしました。先輩ママたちのエピソードをお聞きしていると、一人として同じお産はないことを実感できるはず。
唯一無二の出産ストーリーをぜひチェックしてみてくださいね。

出産前日から当日、前兆はありましたか?

出産直前に前兆があったと答えた先輩ママは、10人中6人。中でも一番多かったのは、「生理痛に似た痛みを経験した」という声でした。

「おなかの張りを感じました。痛みはなかったのですが、頻繁におなかが張るなと思っていたらその日のうちに陣痛がきました」(R.Kさん/2歳の女の子ママ)

「体がだるくなり、風邪みたいな関節の痛みがありました。座っているのもきついくらいのだるさで、新型コロナの前兆?と心配がよぎりましたが、陣痛の前触れだったようでホッとしました」 (Y.Eさん/2歳男の子のママ)

「出産当日の朝から生理痛のような鈍い痛みが続いていました。ガマンできない痛みではないけれど、家事は億劫なレベル。横になるなどゆっくりしていたら、その日の夕方に陣痛が始まりました」(S.Tさん/1歳の女の子のママ)

「前日におしるしがありました。生理の始まりほどの少量で、痛みは特になし。一瞬びっくりしたけれど、“いよいよだな”と、心の準備ができてよかったです」(Y.Sさん/1歳の女の子のママ)

「これが前兆だったかどうかはナゾですが、朝からおなかをくだしました。その後は、鈍い腹痛が。不規則な痛みが少し続き、3時間くらいで破水。そのまま産院へ向かい、8時間後に出産しました」(I.Uさん/3歳のママ)

お産の始まりについて、教えてください!

お産の始まりは、陣痛で始まる場合と、破水で始まる場合があります。それぞれのパターンについて、お聞きしました。

<陣痛で始まったお産>

「朝からなんとなくおなかがシクシク、生理痛のような痛みがあるなぁと思っていました。その後、お昼頃から本格的な痛みに。いよいよだと感じ、塩むすびで腹ごしらえしてから夫の車で助産院に向かいました」 (T.Hさん/6歳の男の子のママ)

「前日はちょうど健診日。39週に入っていたので、噂の内診グリグリをしてもらい、あまりの痛さに泣きそうになりながら帰宅。
翌朝、生理痛のような痛みで目が覚めました。少しすると痛みがおさまり、いつものニセ陣痛か…なんて思っていたのも束の間、30分すると、また同じ痛みが!
お昼前には20分間隔までになり、これは本物だと確信。その後、10分間隔になったので、産院に電話をし、近所に住む母の車で向かいました」(K.Kさん/4歳の女の子のママ)

「日課の公園散歩を済ませ、家に戻った頃から、ギュッとおなかを押されるような痛みが走りました。それでも我慢できるような痛みだったので、しばらく休んでいたのですが、痛みの間隔が狭まり、さらにどんどん強くなりました。いよいよ10分間隔になり、産院に向かったのですが、なんと、タクシーの中で陣痛が遠のいてしまったんです!
念のため産院で診てもらったところ、前駆陣痛の判断。帰宅して自宅待機をしていましたが、3時間後にまた痛みが。また前駆陣痛だったらどうしよう…迷いましたが、再び産院に行って大正解。今度は本陣痛でした!」(S.Oさん/2歳と5歳の女の子のママ)

<破水で始まったお産>

「今日はおりものの量がやけに多いなぁと感じていたら、まさかの破水でした。ちょっと気になったので、産院に電話して聞いてみたら、破水かもしれないから念のため入院準備をして来てくださいと言われ、大慌てで向かいました。破水を放置すると危険とのことで、電話して本当によかったです」(K.Wさん/4歳の女の子のママ)

「夕飯の支度をしていたとき、パシャッと、水風船を叩きつけたような音がしました。調理台に置いてあった食材を落としたのかと思って下を見たら、グラスの半量ほどの水がひろがっていて、頭の中で「?」マークが浮かびました。でも、次の瞬間、もしかして!と思ったとたんに心臓がドキドキ。声を震わせながら夫に電話したことを覚えています。
その後、産科クリニックに電話すると、すぐに来てくださいと言われ、身支度をしました。念のため、夜用のナプキンをしてタクシーでクリニックへ。子宮口は3cm開いていました。その後、駆けつけた夫と病室で本陣痛を待ちました」(A.Nさん/2歳の女の子のママ)

「朝起きるとシーツが湿っていました。最初は尿漏れかと思ったのですが、色もにおいもなく、どうやらそうでもなさそう。夫に話すと、“破水?”と。この一言で、出産が一気に現実味を帯びてきました。病院に電話し、準備をしていたら、おなかがチクチク痛くなってきて、そんなはずはないのはわかっているけれど、“ここで生まれたらどうしよう!”と大慌て。深呼吸で気持ちを落ち着かせながら、夫と車で病院に向かいました。到着後はなかなか陣痛が来なくて、日付が変わる頃、やっと赤ちゃんに会えました」(R.Aさん/1歳の男の子のママ)

お産のときの注意点や用意したいもの

先輩ママたちの体験談からも、お産の始まりは突然だということがわかりました。そこで、慌てないための注意点や、あってよかったものなどを教えてもらいました。

陣痛開始前の破水に注意して!
「通常は陣痛開始後に始まる破水。私自身がそうでしたが、陣痛開始前に破水かなと感じたら、必ず病院に連絡してくださいね! それから、破水後は雑菌が入る恐れがあるので、入浴もシャワーもNGです」(A.Nさん/2歳の女の子のママ)

持続的な強い痛みがあったらすぐに産院へ!
「もしも痛みが規則的ではなく、持続的な強い痛みの場合は、ガマンせず、すぐに産院に連絡しましょう」(T.Hさん/3歳の男の子と6歳の女の子のママ)

おしるしはごく少量だと覚えて!
「おしるしのときの出血は、ごく少量。生理の量の多い日のような大量の出血はないので、注意してくださいね」(R.Yさん/5歳の男の子と小1の女の子のママ)

入院用バッグは絶対に必要!
「まだだろう…とタカをくくっていたら、私の場合、あっという間にその日はやってきました。入院準備がまったくできていなくて、焦りました。夫にも、何度も忘れ物を取りに病院と自宅を往復してもらうハメに…。8カ月を目安に準備しておくことをおすすめします」(T.Eさん/3歳の女の子のママ)

おにぎりがありがたかった!
「陣痛が始まって産院まで送ってくれた母が、おにぎりを握ってきてくれたんですね。陣痛と陣痛の間の数分間のお休みのときに食べたのですが、それが忘れられないくらいおいしくて。あれがあったから痛みを乗り越えることができました」(K.Kさん/4歳の女の子のママ)

テニスボールが大活躍!
「陣痛のいきみ逃しにテニスボールで肛門辺りを押してもらうといいと聞いていたので、持参しました。実際に助産師さんにグリグリしてもらったら、本当にラクになりました」(M.Oさん/6歳の男の子のママ)

産後用骨盤ベルトはマスト!
「産後すぐに使える骨盤ベルトを持参しました。出産直後は本当に骨盤がグラグラで歩くのも心もとないくらい。骨盤ベルトで固定していたおかげで、トイレに行くときに安心でした」(R.Kさん/2歳の女の子ママ)


学研に聞く
お産と聞くと、痛みのことばかりに意識がいってしまいがちです。しかし、どのように始まるのか、どんなことに注意するべきか…というところも頭に入れておくと、いざというとき慌てません。いよいよお産が近づいたら、先輩ママたちのお話も思い出してくださいね。

(2023.04.14更新)



文/羽田朋美(Neem Tree