フランス南西地区、ピレネー山脈と大西洋の影響を受ける海洋性気候で冷涼な産地、ガスコーニュ。歴史的にアルマニャックの産地であったこの土地にて1980年代初頭より当時の常識を覆すフレッシュでスタイリッシュでモダンな辛口白ワインを造り始め、革新的なワイナリーとしてフランス国内における大規模の家族経営ワイナリーまで成長し、世界的に名を馳せるドメーヌ・デュ・タリケ。そのタリケを一躍有名ドメーヌに押し上げた醸造家、イヴ・グラッサの若き息子アルマンとレミー・グラッサ兄弟が新たな挑戦として1999年に設立したのが、この「ドメーヌ・ラ・イテール」。110ha所有する畑はアルマニャックの中心地オーズの丘陵に位置し、フレッシュでエレガント、そしてアロマティックな白ワイン用に最適である褐色かがった砂質土壌(sables fauves)の心土を持ちます。自社畑100%で醸造は全てタリケの最新鋭設備を用いて行われます。
イテールのワインの特徴は何と言ってもフレッシュである事。極力葡萄の酸化を防ぐ為、収穫したぶどうを醸造所まで運ぶのではなく、畑の中へ醸造所を持ってくる、という逆発想で移動式の密閉タンクを畑へ設置。収穫直後に除梗されたぶどうはドライアイスを詰めたタンク内でスキンコンタクトが開始。その後醸造所へ運び空式プレス機へ移され8-12時間の低温マセラシオン。そして優しく圧搾、ステンレスタンクにてゆっくりと低温発酵。土地の個性とぶどう品種本来の繊細な一次アロマを最大限保つ為、瓶詰め直前までマイナス2度にて保管され、オーダーを受けてから瓶詰め作業を行う。畑から瓶詰めまで全工程を徹底して低温管理しています。
ワインの味わいはオーダーを受けてから出荷直前に瓶詰めするため、とにかくフレッシュ。みずみずしい柑橘系の爽やかさがあり、デリケートでアロマティックな辛口。11%ほどに低めに抑えたアルコール度数の為、飲み疲れずシチュエーションを選ばない万能型白ワイン。
品種構成はグロ・マンサン35%、ユニ・ブラン25%、コロンバール25%、ソーヴィニヨン15%。生産者からのおすすめ料理は魚介類、牡蠣、サラダ、チーズ、魚介系のオイルパスタやトマトソース系。