【生産者情報】
ブノワ・アントは1998年にワイナリーを始めます。翌年1999年には自社で瓶詰めを始めました。最初は強めの樽のニュアンスや果実味が感じられる、モダンブルゴーニュと言われるスタイルでワイン造りをしていましたが、2003年、自分のワインとは何か、自分が造るワインの価値と位置は何なのかを考え抜いた末、売れる為のインパクトワインでは無く、天然酵母で健全かつクラシックなワイン、料理や、食材に寄せていく酸、テロワールを表すミネラルを重視したワインを突き詰めようとバトナージュを取りやめました。これは彼にとっても、この地域にとっても変革の年となりました。ピュリニーモンラッシェの新星、異端児ともいわれるブノワ・アントのワインは自国はもとより、そのスタイルは海外でも絶大な人気を誇ります。特にプルミエクリュのフォラティエールの畑はこの地域で一番の畑と称される程です。
【ワイン情報】
手摘み後、プレスにかけ20HLと300Lのオーク樽でアルコール発酵を行い12カ月熟成させる。ステンレスタンクに移し更に6カ月熟成。新樽やフィルターの使用を極限まで抑えた。
【味わい】
村の最上部にある銘醸1級畑。2016年は白い花やヘーゼルナッツなどの複雑な香りに、驚くほど滑らかな舌触り。しっかりとしながらも極めて優しいミネラル感が、非常に長い余韻に幾重にも広がります。まさしくブノワエレガンスの極みです。