◇≪ジャック カシュー エ フィス≫シャンボール ミュジニ ル クロ デ ロルム 2017

【生産者情報】
豊かな果実味のワインを得意とし、一級ラ・クロワ・ラモーの所有者。ジャック・カシューの名前が挙がると真っ先に思い浮かぶクリマは、ヴォーヌ・ロマネ1級のラ・クロワ・ラモーでしょう。ロマネ・サン・ヴィヴァンに隣接する0.6ヘクタールのこのクリマはカシュー家のモノポールというわけではない。ほかにも2軒のドメーヌが所有するが、カシューを代表するクリマとしてよく知られています。もともとサン・ヴィヴァン修道院の畑として、今日のロマネ・サン・ヴィヴァンに含まれていた区画であり、80年代半ばにはジャック・カシューが特級昇格をINAOに申請した経緯があります。ラベルに見える十字架（クロワ）はこのクリマの石垣上にあり、ヴォーヌ・ロマネにある5つの十字架のなかでも一番古いものだと言われています。94年にジャックは引退し、現在、ドメーヌの当主は息子のパトリスが務めます。

【ワイン情報】
カシューが所有する畑の面積は合計6.7ha。ほとんどがヴォーヌ・ロマネだが、ニュイ・サン・ジョルジュとシャンボール・ミュジニーにも小さな区画を持っています。村名ヴォーヌ・ロマネはクリマごとに醸造し、5つの銘柄に分かれます。それぞれが異なる個性をもっており興味深い。 ブドウ栽培はリュット・レゾネ。ブドウは完全に除梗し、ステンレスタンクを用いて醸造します。11～15度の温度で1週間の低温マセレーションの後、自生酵母による自然発酵。その後、17ヶ月の樽熟成を施す。新樽率は村名で3分の1、一級以上は100％と高めだが、パトリスの造るワインは全体に果実の凝縮度が高いため、新樽を受け止めるには十分です。

【味わい】
1級畑のレ・プラントとシャルムの下に位置する村名畑です。ブルゴーニュワインの権威ジャスパー・モリスMW氏は「1級に値する」と称しています。レ・プラントやシャルム同様、リッチなスタイルながらタンニンは滑らかで、柔らかな味わいが特徴です。

●産地：フランス・ブルゴーニュ
●生産者：ジャック カシュー エ フィス
●タイプ：赤
●品種：ピノ ノワール
●容量：750ml

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