バレンタイン2022
今年のいちおしブランド
～Food's Story バレンタイン編～

本場パリでも認められる、世界に誇る日本人パティシエが生み出す味わい。今年のバレンタインの〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉の見どころについて、ShinQsの営業統括部でMD担当主任を務める宗像に聞きました。

東急百貨店 ShinQs 営業統括部 MD担当主任 宗像

宗像：〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉は、日本を代表するパティシエ・ショコラティエの青木定治さんがパリから発信する、世界をリードするパティスリーです。2001年にパリ6区のサンジェルマンで1号店がオープンし、2005年に日本1号店がオープンしました。そして2012年からは渋谷ヒカリエにもご出店いただいています。 ―早速ですが、今年のバレンタインのテーマを教えてください。 宗像：実はテーマというテーマは毎年ないんです。フランスと日本でバレンタインに対する意識が違うこともあって、バレンタインだからと言ってことさら「LOVE」などのテーマを設けたりはしていません。そこはやはりフランス人の感覚に近いのかと。なので、毎年この時期に年号が入ったボックスが出ますが特にバレンタイン限定というわけではなく、今年の新しい商品を披露するといった側面が強いですね。今年はこの「AOKI 2022」です。

〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉AOKI 2022 3,240円（税込）

―真っ赤なスリーブが鮮やかですね！ 宗像：中身はフランスのショコラ品評会で最高位を受賞した作品や、今年の新作3種をミックスした6種の詰め合わせです。いずれも日本人らしくとても繊細で、奥深い味わいですよ。

―箱を開けるとまたカラフルで、目でも楽しめますね。 宗像：茶色の粒「スル デル ラゴ」は、ベネズエラ産カカオを使ったシンプルなガナッシュ。緑の粒「プラリネ ピスタッシュ」は、ピスタチオのコクを楽しめる濃厚なプラリネ。ピンクの粒「フランボワーズ ローズ」は今年の新作で、フランボワーズの酸味にローズの香りをまとわせたガナッシュ。黄色の粒「ユズ エピス」は、柚子にスパイスを加えた個性的な味わいのガナッシュ。ハート型の「プラリネ オレ」は、毎年このボックスに入っている、ミルクチョコレートをあわせた自慢のプラリネ。そしてオレンジの粒「ポム キャラメル」は、フレーバーティー「ポム キャラメル」の茶葉を使用した今年の新作ガナッシュです。ちなみにこのボックスはマグネット式になっていて、ちょっと高級感がありますよね。 ―マグネット式のボックスはアフターユースもできそうで魅力的ですね。バレンタインには間違いなく人気を集めそうです。 宗像：今年の新作も過去の名作もバランス良く楽しめてバラエティに富んでいるので、幅広い方にお楽しみいただけると思います。

―そもそも、〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉におけるチョコレートは、どんな位置づけなんですか？ 宗像：チョコレートだけでなくケーキやマカロン、さらにパンまで扱う、いわゆる総合洋菓子店なので商品ラインナップは幅広いのですが、渋谷ヒカリエのショップでは店頭商品の2～3割ほどがチョコレートで、一年を通して人気の高いアイテムですね。ちなみに青木さんはいま、軽井沢でのコンフィチュール作りにも注力しているようです。 ―ではチョコレートを含めて、〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉の理念みたいなものがあれば教えてください。 宗像：「お菓子を通して人を喜ばせたい、楽しませたい」というのが基本姿勢です。あと、チョコレートの話ではないですが、ご本人がよく「生地を楽しんでほしい」ということを仰っていますね。生地を食べてもらうために逆算して、その生地に合うクリームやフルーツを選んでいると。ベースの部分をすごく大事にしているということですよね。味わいとしては、日本人の好みに寄せてアレンジするのではなく、フランス人の好きな味やパリで受け入れられている味をそのまま日本に届けている感じです。

―なるほど。では最後に、お客様にメッセージをお願いします。 宗像：〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉というと、なんだか敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、現地でも町に定着している感じというか、意外と親しみやすいブランドです。まだ手にしたことがないという方も、今年はぜひお試しいただきたいです。バレンタイン期間には毎年、青木さん自身にも来店していただいていて、今年も来店予定なので、ファンの方もどうぞお楽しみに！