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イチオシのチョコなどをじっくりチェック! 私がチョコレートが好きなわけ

Story1.

おいしいチョコレートはオーラを放つ?
児玉寿瑞奈さんのチョコレート愛に迫る!

児玉寿瑞奈さんとチョコ

チョコレートのこと、あんまり詳しくなくて…そんな方もきっと多いのでは?そこで今回は入門編として、セレクトショップ〈c7h8n4o2(チョコ係)〉の児玉寿瑞奈さんに、その楽しみ方や奥深さ、選ぶ際のポイントなどを伺いました。ぜひ、バレンタインのチョコレート選びのヒントにしてください!

チョコレートを仕事にする、そのきっかけは?

―今日は「チョコをこう楽しんでほしい」「私はこう楽しんでいる」といったお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします! 児玉さん:こちらこそ、よろしくお願いします!

児玉寿瑞奈さんインタビュー風景01

c7h8n4o2(チョコ係) 児玉寿瑞奈さん

渋谷スクランブルスクエアに店舗を構えるチョコレートのセレクトショップ〈c7h8n4o2〉をプロデュース。世界中を飛び回って愛するチョコレートを厳選し、発信しています。

―まずは児玉さんご自身のことから。
チョコを好きになったきっかけみたいなものはありますか?
児玉さん:よく質問されるんですが、気付いたら好きだった、という感じなんです。小さい頃から家にチョコレートがあって、ずっと食べていたので、いつからというのが本当にわからなくて。 ―体に染み付いているんですね。 児玉さん:はい、そんな感じです(笑) ―では、そんなチョコレートを仕事にしようと
思ったのはなぜですか?
児玉さん:仕事にしようという考えはそこまで強くはなかったんですが、ゆくゆくはチョコレートのセレクトショップをやりたいなとは漠然と考えていました。 ―実際に仕事にするにあたっては、何が決め手になったんでしょう。 児玉さん:5年ほど前、ポルトガルに行った際に偶然訪れたチョコレートショップ〈ショコラタリア エクアドル〉の方と話をしていたときに、「いつかやりたいなら、いま始めちゃえばいいんじゃない?」と背中を押されて。言われてみれば、それもそうだなと。それで本格的に輸入を始めたという感じです。 ―それがいまのお店につながるんですね。
では、これもよく聞かれると思いますが、
〈c7h8n4o2〉という店名にはどんな意味があるんですか?
児玉さん:はい、よく聞かれます(笑)。チョコレートの原材料であるカカオ豆に含まれる「テオブロミン」という成分の化学式なんです。 ―化学式!
それをどうして「チョコ係」と読むんですか?
何かの当て字とか?
児玉さん:初めはネット上だけで展開していたので、特に読み方は無かったんです。でも実店舗を持つにあたって、読み方を付けてくださいと言われて。当たり前なんですが…。 ―たしかに読み方の無いお店は聞いたことがない…。
ではなぜそれが「チョコ係」に?
児玉さん:元々、私がSNS上で「チョコ係」という肩書きで活動していたんです。なので、それをそのまま店名にしました。 ―なるほど。じゃあ当て字というわけでもないんですね? 児玉さん:はい、まったくの別物です。無理やりです(笑) ―謎が解けました(笑)

チョコレート選びには、
直感やチョコレート以外の要素も大切。

―では本題に。
児玉さんがチョコレートを選ぶ際、必ずチェックするポイントや
基準のようなものはありますか?
児玉さん:意外かもしれませんが、必ずチェックするものは無いですね。でも、そのチョコレートが放つ“オーラ”みたいなものを感じるかどうかは大切にしています。 ―オーラ!? 児玉さん:作り手さんやデザイナーさんが誠意を持って作っていれば、その商品からは絶対にオーラが出ると思っているので。強いて言うなら、それが唯一のチェックポイントかもしれません。もちろん、カカオが何%かも見ますし、油脂分の種類も原材料も見ますが、それを選ぶ基準にはしませんね。

児玉寿瑞奈さんインタビュー風景02

―インスピレーションの方が大事なんですね。
オーラが見える…すごいです。
児玉さん:言い過ぎたかもしれません(笑)。例えですよ、例え。 ―たくさん種類がありすぎて、チョコレート選びってとても
難しいと思うんです。「何を基準にすればいいんだろう」という人に
アドバイスはありますか?
児玉さん:見た目で選んでいきなり買うって、難しいですもんね。まず日常の中でできることだと、自分の好きなチョコレートショップを見つけることが大切だと思います。そしてそこの店員さんにいろいろ相談して、情報が得ることですね。 ―では児玉さんが、催事会場でお客様に「何がおすすめですか?」と
質問されたらどうしますか?
児玉さん:まずはお客様の希望されるポイントを細かく聞きますね。味の好みはもちろん、プレゼントなのか自分用なのか、パッケージが可愛い方がいいのか、それとも完全に味重視なのか。プレゼントなら相手はお酒を飲むのか、自分用ならいっしょに飲むのは紅茶かコーヒーか、あわせる飲み物によっても選ぶチョコレートは変わってきます。 ―プレゼントの場合、贈る側としては
何を基準に選ぶかが難しいですよね。
児玉さん:チョコレート自体の好みが分からなければ、贈る相手がどういう生活をしていて何が好きか、例えば日本酒が好きとかイタリアが好きとか、そういう何気ない情報もヒントになると思います。チョコレートを日常に溶け込ませて考えるイメージですね。 ―なるほど、チョコレートの好み以外の情報を探ることも大事だと。 児玉さん:はい、いろいろな個性に合わせることが大切だと思います。

いま食べたいもの、
それが自分にとっての“良いチョコレート”

―漠然とした質問ですが、“良いチョコレート”って
どんなチョコレートだと思いますか?
児玉さん:なかなか難しいですね…すごくコアな層の中には砂糖が全く入っていないチョコレートが好きという人もいて、そういう人にとってはそれが良いチョコレートだし…。

児玉寿瑞奈さんインタビュー風景03

―みんなにウケるものが、必ずしも良いチョコレートとも
限らないですよね。
児玉さん:限らないですね。でも結局、悪いチョコレートってないんです(笑) ―それが答えだと思います(笑)。
では、あくまでも児玉さんの主観や好みで言うと、いかがですか?
児玉さん:一番好きなチョコは何ですか?とよく聞かれるんですが、いつも答えに困るんですよね。時間によっても変わるし、すごく疲れているときには甘いのが食べたくなるし、これから仕事を頑張るぞというときにはダークめのチョコレートとコーヒーをあわせたり、シーンによって求めるものが変わります。お腹が空いているときに食べたいチョコレートと、食後のデザートに食べたいチョコレートは違いますよね? ―たしかに。
じゃあ、何か決まった“コレが好き”というものは
ないんですね?
児玉さん:ないんです!大袈裟かもしれませんが、それこそ分単位、秒単位で食べたいチョコレートが変わるので。だから、そのとき食べたいと思ったチョコレートが、私にとっての“良いチョコレート”ですね。 ―なるほど!とてもわかりやすいです!

会場でチェックしたい、
児玉さんのおすすめチョコレート4選!

―ではここで、今回出品するチョコレートの中から、
児玉さんが特にプッシュするおすすめアイテムを教えてください!
児玉さん:はい。ではまずこちら、六本木のミシュラン2つ星フレンチレストランが作るチョコレートを。コース料理のデザートとしても出されていたもので、ピーカンナッツをチョコレートでコーティングしたシンプルなものなんですが、リピーターも多い人気商品です。素敵な缶入りでプレゼントにもぴったりですね。

〈エディションコウジシモムラ〉ピーカンナッツショコラ掛け

〈エディションコウジシモムラ〉
ピーカンナッツショコラ掛け(150g)

〈税込〉2,484円

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児玉さん:ココアパウダーが掛かっているのでビターなテイストなのかと思いきや、食べてみるとしっかり甘くてまろやか。缶のデザインも含めて見た目は大人っぽいですが、軽やかなナッツの食感も心地よくて、老若男女みんなに好まれる食べやすい味わいです。

〈エディションコウジシモムラ〉ピーカンナッツショコラ掛け 中身

児玉さん:次はこちら、北イタリア・ピエモンテ州のケラスコという町のチョコレートショップ〈バルベーロ〉。1881年創業という地元に根ざした小さなお店が作る、ローストしたヘーゼルナッツに少しダークめのチョコレートをコーティングした、ヘーゼルナッツの名産地・ピエモンテならではの一品です。

〈バルベーロ〉バーチディケラスコ

〈バルベーロ〉バーチディケラスコ(135g)

〈税込〉2,376円

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児玉さん:味わいはけっこうビターなので、大人向けかもしれません。このチョコレートの魅力は、なんといってもナッツの香りですね。ピエモンテのヘーゼルナッツは香りがしっかりしていて、箱を開けた瞬間、そして口に入れた瞬間に芳醇な香りが広がります。北イタリアのチョコレートでヘーゼルナッツを使ったものというと、ペーストを混ぜ込んだ「ジャンドゥーヤ」が有名ですが、ナッツをそのまま使ったものは少し珍しいかも。

〈バルベーロ〉バーチディケラスコ 中身

児玉さん:続いては、ポートワインで有名なポルトガルの港町、ポルトの〈ショコラタリア エクアドル〉。先ほどちょっとお話しした、私がこの仕事を始めるきっかけになったお店です。だから私にとっても思い入れのある一品ですね。元々デザイナーだったというお二人が始めたブランドらしく、パッケージのデザインもとってもおしゃれ。一つひとつに手作業でハンコが押されているんです。

〈ショコラタリアエクアドル〉ポートワインガナッシュ

〈ショコラタリアエクアドル〉ポートワインガナッシュ(1枚)

〈税込〉1,890円

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児玉さん:見た目は普通の板チョコですが、中には地元のポートワインを使ったガナッシュが入っています。チョコ自体の味わいはダークで、アルコール分はそこまで高くないながらもワインの風味がしっかり愉しめる、大人向けのちょっぴりマニアックと言える一品かもしれません。当然、ワインとの相性も抜群!

〈ショコラタリアエクアドル〉ポートワインガナッシュ 断面

児玉さん:最後は、イタリア・シチリア島の“チョコレートの町”モディカにある、1880年創業の老舗ブランドから。原材料はカカオと砂糖のみ。カカオの香りを逃さず、そして砂糖が溶けない、低温でじっくり仕上げる昔ながらの製法で作られているこのチョコレートは、砂糖のザクザクとした食感が残っているのが特徴です。口どけを重視する現代のチョコレートとは一線を画し、マニアック度も高めですね。

〈アンティカドルチェリアボナイユート〉チョコレート

〈アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート〉
ボナイユートチョコレート(50g)

※単品のお取り扱いは店頭のみです。ネットショッピングでは3枚セットをお取り扱いしております。

〈アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート〉
チョコレート3枚セット

〈税込〉2,592円

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児玉さん:こちらはカカオ70%のダークな味わいですが、他にもシチリアならではの柑橘類のフレーバーや、変わったところでは海苔とカラスミを使ったものなどもあります。先に紹介した〈バルベーロ〉と同じイタリアとはいえ、文化や食習慣の違う北と南ではチョコレートの味も全く異なるので、その違いを食べ比べてみるのも楽しいですよ!

〈アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート〉ボナイユートチョコレート(50g)断面
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