有機栽培にみせるこだわりと同じくらいこだわって育ててきた巨大ななし。
有機栽培はできないけれど、ぎりぎりまで農薬の量を減らした特別栽培を採用することにした。慣行栽培の場合、全期間で27回する農薬散布を、13回で抑えるのだ。
4月には、1か月をかけ一つ一つ手作業で受粉をさせる。均一に受粉させないと結実しないらしい。実になるのは他の梨と同じ時期だが、木になっている期間が長い。実がついたら袋を掛け、重さで落ちないように支えて、晩秋まで大きくなるのをじっと待つ。この間に、実は巨大になる。木の上に長くいることで甘みも増すのかもしれない。
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