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Wine Columnワイン コラム

  • 伴良美のオススメ!

春季限定 桜の花を浸した春のロゼワイン
SAKURAさくらのワイン 白百合醸造

ラベルが語るワイン物語

CDやDVDにジャケ買い、という言葉があるように、ワインもラベルが奇麗なものや、興味深いデザインのものには、つい手がのびてしまいます。実際にワインのラベルは、ワインの歴史やエピソードを伝えるものが多く、そこにはさまざまな情報や物語が隠れています。ラベルのささやきを聞きながらワインを飲めば、いっそう美味しく楽しく感じられることでしょう。

今年は冬が厳しかっただけに、春の訪れがとてもうれしいですね。3月は桜の花をワインに浸した珍しい日本のロゼワイン「さくらのワイン」をご紹介しましょう。春季限定の甘やかでフルーティなワインは、ホワイトデーやお花見の季節、お祝いの食卓などにぜひお楽しみくださいね。

桜の芳香と甘くフルーティなワインが溶け合う優しい味わい

写真:山梨が誇る富士山と桜をラベルに表現。青は富士山を桃色はサクラを表している。
青とピンクを配したラベルには愛らしい二輪の桜が描かれています。透明瓶から伝わる優しいロゼ色にも癒されますね。これは桜の花を浸した香り高い甘口のロゼワイン。

山梨県産の甲州とマスカット・ベリーA の葡萄からワインを造り、食用の八重桜を浸しています。フルーティなブドウの芳香に桜の風味が優しく溶け合い、春を感じる心癒される味わいです。

桜と富士山 山梨の美しい風景をワインに表現

写真:山梨・勝沼町にありワイナリー見学や試飲も楽しめる白百合醸造ロリアン。
このワインを生み出したのは、山梨県勝沼町の「白百合醸造 ロリアン」。昭和13年創業、3代続くファミリーワイナリーです。葡萄畑から、春には富士山と桜が同時に眺められ、その美しく凛とした風景をワインに表現したいとの想いから「さくらのワイン」は生まれました。

また、ワイナリー名のロリアン L'ORIENTは、東洋を意味するフランス語。ヨーロッパに劣らぬ高水準のワイン造りを目指しています。

徐葉して日光を当て 傘をかけてブドウを守る。丁寧なブドウ栽培を信念に

写真:ブドウ栽培である畑での作業を一番と考える、当主の内田さん。
現当主の内田多加夫さんは「ワイン造りはシンプルだからこそ、原料となるブドウの良し悪しが大切です。そのため、当社では原料ブドウはすべて自社畑で栽培し、ブドウ栽培からワイン造りまで一貫して取り組んでいます」と語ります。

このワインに使われているブドウも自社畑で大切に育てられたもの。「ブドウは房を厳選し肩を落とすなどして、あえて小さな房作りにしています。梅雨時にはブドウに傘をかけて、茂りすぎた葉は落として、苦手な湿気からブドウを守ります。勝沼の太陽をたっぷり浴びたブドウはとても甘くて濃厚な味わいです」と内田さんは語ります。

ホワイトデーやお花見に フルーツや和菓子とも好相性

写真:さくらのワインは、桜餅やイチゴ大福などの和のスイーツとも好相性
畑では山梨を代表する甲州とマスカット・ベリーA をはじめ、メルロやカベルネ・ソーヴィニヨンなどヨーロッパ系の品種も栽培しています。勝沼の気候・風土の中で、畑のどの区画にどのような品種が適し、どう栽培すれば最適かを研究し大切にブドウを育てているのです。

「さくらのワイン」もこうした努力の末に生まれたワイン。優しい甘口タイプで、アルコール分も6%と控えめに仕上げてあります。春の食卓で楽しむ食前酒として、ホワイトデーの贈り物に、お花見に、また食後のデザートワインとしても楽しめます。さらにフルーティでフレッシュな味わいなので、意外にも桜餅や苺大福などの和菓子ともよく合います。桜の訪れを喜びながら、さまざまなシーンでお楽しみくださいね。

渋谷 東急フードショーのおすすめ

SAKURAさくらのワイン ロリアン白百合醸造
(750ml) 1,650円

生産者:ロリアン白百合醸造
生産地:山梨県勝沼町
葡萄品種:甲州、マスカット・ベリーA
タイプ:フルーティな甘口のロゼワイン

桜の季節にぴったり、八重桜を浸したロゼワイン。山梨県産の甲州葡萄とマスカット・ベリーAを醸造したロゼ・ワインに、ほのかな桜の風味を与えた珍しいお酒です。フルーティで飲みやすい甘口タイプで、アルコール分も6%に控えめに仕上げてあるので、若い女性から年配の方まで幅広くお楽しみいただけます。ホワイトデーの贈り物に、お花見やひな祭りの季節に、お祝いの席の食前酒に、さらに和菓子やフルーツとも好相性。10℃以下に冷やしてフルーティな風味とほのかな桜の風味をお楽しみください。

著者近影

伴 良美(ばん・よしみ)

ライター&ワインエキスパート。映画、食、旅を中心に執筆。ワインと食の情報誌「ヴィノテーク」、北海道新聞、岐阜新聞などの取材記者としても活躍。世界の銘醸地や映画の舞台を訪ねた連載コラムに、フジサンケイビジネスアイ「世界銘酒紀行」「名画の舞台」のほか「男と女 名画とお酒」「シネマの名言」などがある。