2021年7月1日より、「シャトー・ド・サントネ」はその起源を再認識し、ブルゴーニュ公国の初代公王「フィリップ・ル・アルディ」の名を冠して新たな歴史をスタートさせました。そのフィリップ・ル・アルディが1395年に発した勅令は、 その後のブルゴーニュにとってたいへん画期的なものとなりました。公王はブルゴーニュの畑からガメイを引き抜き、より高貴なピノ・ノワールを植えるよう奨励したのです。そういった歴史もあり、このシャトーは、人々から愛着を持って「シャトー・フィリップ・ル・アルディ」と呼ばれるようになりました。コート・ドールとコート・シャロネーズにまたがる98ヘクタールにもおよぶブドウ畑を所有する、ブルゴーニュ地方で最も大きなドメーヌの一つ。 その多様なクリマ(微気候)から、ブルゴーニュ品種の繊細さを反映した独特のスタイルで、味わい豊かなワインが生み出されています。所有する畑のある17のアペラシオン、ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ボーヌ、メルキュレ、アロース・コルトン、ボーヌ、ポマール、サントネ、サン・トーバン、クロ・ド・ヴージョなど…、赤・白合わせてグラン・クリュが2種類、プルミエ・クリュ17種類、モノポール2種類をもち、計43ものワインをそろえる圧巻のラインアップです。この20年間、ドメーヌでは環境に配慮した栽培を実践し続けています。ワインのスタイルは、白ワインはピュアなアロマ、緻密さ、エレガンス。赤ワインは、ピノ・ノワールの豊かさと、赤系果実味と黒系果実味の広がりを見事に表現し、フレッシュさ、濃縮、美しい滑らかさ、エレガントなタンニンが特徴です。醸造では最新設備の投入により高品質なワインを追求し、テロワールの潜在能力を引き出しています。こちらのメルキュレは良質の赤い果実の風味、深みもあります。タンニンはストラクチャがありながら、きめ細かいもので酸は柔らかです。