◎THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE 取扱商品
ボンスリーヌは2006年、北部ローヌのスペシャリストであるギガル家が取得したドメーヌ。コート・ロティに所有するブドウ畑の面積10haは、当時、ギガルに次ぐ広さであった。ボンスリーヌの名前はシラーの別名「スリーヌ(serine)」に由来する。
1984年に傘下に収めたヴィダル・フルーリィ同様、ギガルはボンスリーヌを独立したドメーヌとして存続させ、醸造責任者も引き続き、ステファン・カレルを登用(2017年に後任となるエティエンヌ・ベガンが就任)。ギガルとまったく同じ造りであれば、わざわざ独立したドメーヌにする必要はなく、発酵前の低温マセレーション(ラ・サラジーヌのみ)や、228リットルの小樽のほか650リットルのドゥミ・ミュイを熟成に用いるなど、醸造上、ギガルとの差異が見られる。樽香を抑え、果実のアロマをより強調したスタイルといえる。このコンドリューは、エッジは紫がかった深みのあるルビー。香りは煮詰めたプラムやダークチェリー、スミレ、それに香ばしい焙煎香。口に含むと肉感的でボリュームがあり、滑らかなテクスチャー。ブラックペッパーを思わせるスパイシーなアフターテイスト。