結成15周年。「ツタのように音楽を張り巡らせる」の意味が込められた名の通り、渋谷の地でも活動を続けてきた三人組ロックバンド・Ivy to Fraudulent Game(アイヴィ トゥ フロウジュレント ゲーム)。
尖りつつも、遊び心は大事に。変化を恐れず。そんな現在の彼らのマインドをJAMなヘアメイクで表現したこの企画。ステージに立つこととは? メイクや装いとは? 撮影後の心境も伺いました。
寺口宣明(Vo & Gt)
Point
目頭と目尻中心にのせるのは、光がこぼれるようなブルー&シルバー。顔全体のトーンは薄づきに抑え、まなざしの強さをストレートに強調。
A.〈MAKE UP FOR EVER〉スターリットパウダー/19 - ウルトラマリン 3,960円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー
B.〈MAKE UP FOR EVER〉スターリットグリッター/S107 - ホログラフィック シルバー 4,950円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー
C.〈BOBBI BROWN〉リュクスアイシャドウ/10 サンフレア 5,940円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー・SHIBUYA109渋谷店 1F「Dress Table by ShinQs ビューティー パレット」・東急百貨店ネットショッピング
D.〈SUQQU〉ブラーリングカラーブラッシュ/08 透眺 -SUKINAGAME 6,600円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー・東急百貨店ネットショッピング
E.〈OSAJI〉ニュアンス リップバーム/10 Souguu〈遭遇〉 3,190円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー
F.〈ADDICTION〉アディクション ザ マグネット ネイルポリッシュ/007MG Rain Song 3,300円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー・SHIBUYA109渋谷店 1F「Dress Table by ShinQs ビューティー パレット」・東急百貨店ネットショッピング
福島由也(Dr)
Point
ピンクトーンをワイドにのせ、目もとにグラムライクな立体感を。唇に湿度と血色感をほどよく足し、しなやかな黒髪の艶が引き立つ印象美をメイク。
G.〈LUNASOL〉アイカラーレーションN/09 Grape Meadow グレープメドウ 7,700円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー・渋谷ヒカリエ ShinQs B1・東急百貨店ネットショッピング
H.〈DECORTÉ〉クリームブラッシュ/PU150 4,070円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー・渋谷ヒカリエ ShinQs B1
I.〈POLA〉B.A リキッドルージュセラム/01 ダリアブロッサム 5,720円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー・渋谷ヒカリエ ShinQs B1・東急百貨店ネットショッピング
J.〈RMK〉ネイルラッカー/17 シェル ビーチ 2,200円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー・渋谷ヒカリエ ShinQs B1・SHIBUYA109渋谷店 1F「Dress Table by ShinQs ビューティー パレット」・東急百貨店ネットショッピング
カワイリョウタロウ(Ba)
Point
ビビッドなパープルの囲み目でパンキッシュに。中央から目尻にラインを入れ、目尻に向けてシャドウの濃度を足して、パワフルながら翳りのあるムードへシフト。
K.〈M・A・C〉スモール アイシャドウ/パワー トゥ ザ パープル 3,300円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー・渋谷ヒカリエ ShinQs 2F
L.〈MAKE UP FOR EVER〉アクアレジスト カラーインク/04 - マット プラム 3,520円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー
M.〈THREE〉THREE ワイズアイズパースペクティヴ マスカラ/07 PROFOUND SUBLIMITY 4,400円(税込)
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N.〈OSAJI〉アップリフト ネイルカラー/40 Kiminonamae〈君の名前〉 2,090円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー
撮影を終えて
―― 撮影おつかれさまでした。歴代のイメージビジュアルやカバーアートも拝見していましたが、今回のようなヘアメイクはあまりなかったのではないでしょうか。
寺口宣明(以下、寺口) : そうですね。ここまでフルメイクしていただくことはなかったかも。
―― 違和感はありませんでしたか? ちょっとこう、抵抗とか。
福島由也(以下、福島) : いや、それが全くなくて。今までのイメージを守るとか壊すとか、そういったことは考えずに楽しく臨ませていただけました。
カワイリョウタロウ(以下、カワイ) : それってミュージシャンにとってヘアメイクが切り離せない関係にあるからだと思うんですよね。あくまで音楽で自己表現する立場をとってますけど、ステージに立つ以上は「見られる立場」でもあるので。
―― 注目を浴びますもんね。やはり見た目は意識しますか?
カワイ : 大前提としてパフォーマンスありきですが、そうですね。そもそもお化粧ギラギラのロックバンドは国内外問わず昔からいましたし、メイクしてるからどうだとか、ああだとか、そういう偏見はないんです。
寺口 : でも、20代前半だったらこういったお仕事は引き受けられなかったかもしれないね。僕はフロントマンだから良くも悪くも一番光が当たるんですけど、当時は顔や身なりより「まず音楽を聴いてくれ」っていう気持ちがどうしたって強烈にあった。ルックスを強調することが苦手でした。
―― ステージの真ん中にいても?
寺口 : そう、いるのに(笑)。
福島 : いくら照明を浴びてても、目の前のオーディエンスの胸を掴めないなら意味ないなってことだよね。
寺口 : 極端な話、ステージが真っ暗でもよかった。ただそれはあくまで僕の、僕ら側の視点。反対の視点を思うとまた違って。たとえば自分が客席にいるとき。それもどうしようもなく落ち込んでる夜。さあ始まったってライブで音の在りかを追ったときに、その目線の先はやっぱり光があってほしいし、光“で”あってほしいって思うんですよ。それなら「見られる立場」として見目を意識することも、明るい方へ顔を向けて立つことも、必要以上に避ける理由ないじゃん。と思うようになりました。
福島 : Ivy to Fraudulent Gameとしてのバンド歴が人生の半分以上を占めつつある今、これまで積み重ねてきた経験で物事を推しはかるのもいいけど、だから絶対そのほうがいいって決めつけるんじゃなくて、柔軟に、なんでもトライしてみればいいよって全肯定してる自分がいるんですよね。「普段やらないからダメ」ではなく「やってみたら発見があるかもしれない」って期待する余裕が、音楽以外にもより出てきたのかもしれない。
カワイ : 自分にどうスイッチが入るかもわかんないしね。俺なんか今日、このメイクで新しい服の袖に腕を通した気分になってる。こう、思わず創作意欲が湧く感じ。
寺口 : すべてにおいて頑なではないことも、正解なんだよね。
―― 皆さん香水がお好きで普段からつけられているとか。今回は、ブランドネームに「人生を享受する」「体験する」といった意味が込められた〈ROAliv(ロアリブ)〉の〈マインドセンス〉シリーズより、それぞれピンときた香りを選んでいただきました。
寺口 : 僕は王道な香りを選ばせてもらったけど、福ちゃんは?
福島 : さっきマネージャーに「すごい福ちゃんっぽい」って言われた(笑)。いつも手首と首筋に少しつける程度だけど、香りってあるのとないのとでは結構違いますよね。目に見えないから余計そう感じるのかな。
カワイ : これ、ウッディな香りだよね。ブランドによると「洗練された余韻を残すウッディスモーキー」が香りの特徴だって。
福島 : 俺、いつも洗練された余韻を残してるのか。
カワイ : 福ちゃんってメンバーのなかで一番多く楽曲制作してて、追求派かと思いきやかなり実験的じゃん。それで誰よりも間をつくるというか、俯瞰できてる。ドラマーって役割がそうさせるのかもしれないけど、そんな意味ある余白みたいなものが香りにも立ちあらわれてるんじゃない?
福島 : そうなんだ。なんかありがとう(笑)
寺口 : 自己肯定感あがる企画だね!
福島 : うん、かなりリョウタロウっぽい。ぱっと見の印象を裏切ってくるその穏やかさ(笑)
カワイ : 意外と言ってほしい。基本、やさしい香りが好きなんです。お香とか。
寺口 : スタッフを陰で一番配慮してるのはリョウタロウだから、全く驚かないよ。ひと知れず落ち込んでるマネージャーに「大丈夫?」って。いつも静かに声かけてるもんね。今日最もパンクなビジュアルなのにですよ。いいよね。
―― 選ぶ香りに人柄があらわれて、面白いですね。
福島 : 面白い。ノブはストレートでわかりやすいよ。
寺口 : なんかさ、買ったはいいけど個性的すぎて生活のシチュエーションに当てはまらない服とか、悪くはないけど1シーズンで着なくなった服とか。逆に気付いたらこれ5年くらい着てるなって服、あるよね? 俺が選んだのは、そんな風にずっとそばに置いておける未来が想像できる香りだった。自分にとって最も王道な香り。
カワイ : 王道か。キャッチーとも言えるけど、「ずっとそばに置いておける未来が想像できる」って表現がすごいリリカル。ノブの感受性が見えるみたいで、詞(ことば)を書いて歌う人間だなぁと改めて思う。
寺口 : なんかこう、三者三様でいいよね。今回僕らが選ばせてもらった〈マインドセンス〉は12種類あるから、そのなかから自分にとっての“王道”や“遊び”を探してみると楽しそう。皆さん、おすすめですよ。
―― 今の心境やお人柄に、メイクやフレグランスを通して触れられて嬉しいです。
カワイ : 今日くらい装う習慣がないから思うのかもしれないけど、メイクってすごく面白いのと同時に難しいアクションなのかなと。果てがないように感じるのに、極めたくなるというか。
福島 : 音楽みたいだよね。果てはないはずだけどどこかに終わりを設定して、またゼロにして、次の拍子だったり旋律だったり、言葉だったりを見つけ出していくような、“もっといいもの”を探り続ける営み。いちいち立ち止まれないもの。
寺口 : メイクの最中も思ったけど、あぁ、これは呪いにもなるなって。きっとその人の喜色や自信に関わるほど大切なことだけど、逆を言えば、それがなくなったときに一気に心許なくなるというか。自分を縛り付けてしまう。だからメイクはただ見目を整えるってだけじゃなくて、自分に“羽根”を授ける手段の一つだといいなと思う。どこにでも行けるし、なんでもトライできるような気分、きっかけを与えてくれるものであってほしい。その力があれば僕らの16年目の可能性も広がっていくような気がしてます。Ivy to Fraudulent Game、人間の年齢で考えると超多感な時期だしね。まだまだ落ち着く気はないんです。
〈ROAliv〉マインドセンス 20mL 各3,960円(税込) 取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F +Q(プラスク)ビューティー
- other credit
寺口宣明 : JACKET ¥107,800・PANTS ¥101,200/amok, SHIRTS ¥41,800/meagratia(TEENY RANCH 03-6812-9341), NECKLACE ¥45,100・EARCUFF(right) ¥13,200/Raza(RHODES 03-6416-1995), EARCUFF(left) ¥22,000/PLUIE(PLUIE Tokyo 03-6450-5777), RING(right) ¥14,300/スティールジェニック(RHODES 03-6416-1995), RING(left) ¥22,000/four seven nine(RHODES 03-6416-1995), OTHER/STYLST’S OWN
福島由也 : COAT ¥123,200/Blanc YM(TEENY RANCH 03-6812-9341), PANTS ¥53,900/amok, NECKLACE ¥14,300/gramii(RHODES 03-6416-1995), RING(left) ¥13,200/G.R(RHODES 03-6416-1995), RING(right) ¥25,300/mysha(RHODES 03-6416-1995), CLIP ACCESSOORIES(on collar) ¥18,700 /HERGO(ROLE 03-6380-4836), OTHER/STYLST’S OWN
カワイリョウタロウ : JACKET ¥462,000/SHINGO KUZUNO(Sian PR 03-6662-5525), SUNGLASSES ¥19,800/MESSYWEEKEND(JOYEUX 03-4361-4464), RING(right) ¥22,000/buff, EARCUFF ¥36,300・RING(left) ¥42,900/PLUIE(PLUIE Tokyo 03-6450-5777), OTHER/STYLST’S OWN
LIVE information
Ivy to Fraudulent Game 15th Anniversary - BATTLES tour 2025 -
12月12日(金)18時開場・19時開演 @ Spotify O-EAST(渋谷)
今年8月にリリースされたフルアルバム『Ivy to Fraudulent Game』を記念して開催中の全国ツアー。最終日のステージは渋谷にて! 一般4,300円(税込/ドリンク代別)、学割3,300円(税込/ドリンク代別)。チケットはコチラから
Ivy to Fraudulent Game(アイヴィ トゥ フロウジュレント ゲーム)
群馬県にて結成された三人組ロックバンド。バンドの世界線を司り、主に作詞・作曲・アレンジを手がける福島(Dr.)が紡ぎ出す楽曲、その世界観をさらに鮮烈なものとし、ライブパフォーマンスから生み出される寺口(Vo. / Gt.)の圧倒的な求心力は多くのファンを魅了する。バンド名は「植物のツタ」のIvy、造語で「いかさま」のFraudulentとGameを掛け合わせて、ツタのようにたくさんの人に音楽を張り巡らせるという思いと、良い意味で聴いてくれる人を裏切っていくような音楽をしたいという意味を込めて福島が命名した。
Edit_Moe Nishitoba(TOKYU DEPARTMENT STORE CO.)
Art Direction_Makiko Higuchi
Design_Kaoriko Sakaguchi
Text_Megumi Nakajima
Photography_Masamichi Hirose
Makeup & Hair_Tamayo Yamamoto
Styling_Shuhei Kai
Produce_Naomi Koizumi(TOKYU DEPARTMENT STORE CO.)
