お歳暮の正しいマナーとは?
贈る時期や選び方・相場を解説

お歳暮の正しいマナーとは?贈る時期や選び方・相場を解説

お歳暮を贈ることになった際、正しいマナーが分からず悩む方も多いのではないでしょうか?伝統のある文化なので、マナーを間違えると思わぬ恥をかいてしまうことも。

今回はお歳暮の正しいマナーについてまとめました。お歳暮選びの参考になる考え方や相場を解説しています。

お世話になっている方への感謝の気持ちとともに、正しいマナーでステキなお歳暮を贈りましょう。

お歳暮とは|分かりやすいお中元とお歳暮の違い

お歳暮とは、12月に1年間の感謝をこめてお世話になった方に贈り物をする日本の文化です。相手に感謝の気持ちを伝える点では、お中元もお歳暮も変わりません。

では、どのような点が違うのでしょうか。お歳暮とお中元の違いを解説します。

お中元は夏に贈る上半期の感謝の気持ち

お中元は、上半期の感謝の気持ちをこめて7月から8月に贈ります。暑い盛りなので贈り物も涼しさを感じられるもの、暑い夏を乗り越えるのに助けになるような物が喜ばれます。

また、お歳暮に比べると予算の相場が安い傾向にあります。あくまで上半期の感謝なので、豪華な贈り物をするよりも、心遣いが伝わるような品物を選ぶとよいでしょう。

お歳暮は12月に贈る1年の感謝の気持ち

お歳暮は年末にかけて贈ります。1年の感謝の気持ちをこめて贈り物を選びましょう。お歳暮を贈る際は挨拶状を書き、贈った旨を電話などで連絡するのがマナーです。

お歳暮は寒い冬の年越しに役立つ品物を選ぶとよいでしょう。高級感のある肉や海鮮類、お菓子の詰め合わせは年末にぴったりの品物です。相手の好みを事前にリサーチしておくと、感謝の気持ちが伝わる素敵な品物を選べるでしょう。

お歳暮を贈るときのマナー

お歳暮を贈る際はさまざまなマナーがあります。確認しておかないと、知らないうちに相手に不快な思いをさせてしまうかもしれません。

そこで、次章では次のポイントについてまとめました。

  • お歳暮を贈る時期は東日本と西日本で違う
  • のしは水引を使う
  • 忌中の場合
  • 贈らないほうがよい職業

各章で贈る際の注意ポイントを詳しく解説しています。失礼のないよう、お歳暮のマナーについてきちんとチェックしておきましょう。

お歳暮を贈る時期は東日本と西日本で違う

お歳暮を贈る時期は東日本と西日本で異なります。マナー違反にならないようにしっかり確認しておきましょう。

地域 全国 東日本 西日本
時期 12月13日から12月20日 12月初旬から12月末 12月13日から12月末

12月13日は「正月事始めの日」と言い、お正月の準備を始める日とされています。この日から贈り始めるのが全国では一般的です。

ただし、年末は大掃除や年越しの準備で慌ただしい場合も多いでしょう。贈る時期は参考程度に、相手の負担にならない時期を選ぶなどの配慮も忘れないようにしてください。

のしは水引を使う

お歳暮ののしは紅白蝶結びの水引をつかいます。紅白蝶結びの水引の意味は次の通りです。

  • 紅白:お祝いごと
  • 蝶結び:何度でも結びなおせることから、繰り返してもお祝いできる慶事やお礼

のしにはそれぞれ意味があり、正しく使うのがマナーです。同じ紅白でも「結び切り」は、病気の快気祝いなど、1度切りであってほしい場合に使うので合わせて覚えておきましょう。

忌中のお歳暮は要注意

忌中の場合も、お歳暮を贈ってもマナー違反にはなりません。例年通りに相手への感謝の気持ちを伝えましょう。

ただし、次の2つの点に気を付けましょう。

  • お歳暮の時期が四十九日と重なっている場合:年明けの一月七日に寒中見舞いとして贈る
  • のし:紅白の水引は避け、白無地や短冊をかける

忌中は相手が慌ただしく過ごしている可能性も考え、配慮のある贈り方を心掛けましょう。

お歳暮を贈らない方がよい職業

お歳暮を贈る相手の職業によっては、前もって確認が必要です。特に相手が公務員や取引先の場合は注意が必要です。

【公務員】
利害関係が生まれるので禁止している場合があります。どうしても感謝の気持ちを伝えたいときは、相手に確認を取ると安心です。

【取引先】
取引先もお歳暮によって利害関係が生まれる可能性があり、会社のルールとして禁止している場合があります。お世話になっている相手に感謝の気持ちを伝えるためであっても、かえって困らせてしまう可能性があるのです。

贈りたい相手には事前に「いつもお世話になっているのでお歳暮をお贈りしてもよろしいでしょうか」など、感謝の気持ちを添えて確認を取りましょう。

お歳暮を選ぶときのマナー

お歳暮は、選ぶ品物や金額にもマナーがあります。感謝の気持ちや挨拶を含めた正式な贈り物であると認識し、正しいマナーで贈りましょう。

マナーを守った贈り物は、相手も素直に喜べ、年末年始のお供に楽しんでもらえます。贈る相手の方を思い浮かべながら、マナーに沿ったお歳暮を贈るよう心掛けましょう。

相場の金額を確認

お歳暮の一般的な相場は3,000円から5,000円です。豪華な方が感謝の気持ちが伝わるように思いますが、かえって相手に気を遣わせてしまいます。

ただし、特別お世話になった方へのお歳暮は、1万円くらいのものを選ぶ場合もあります。お歳暮はお返しをするのがマナーになっているので、相手の負担にならない金額を選ぶのがおすすめです。

お歳暮は金額より気持ちが大切だと心得て、相場の範囲内で選びましょう。

家族構成に合わせたものを贈る

お歳暮を贈る際は相手の家族構成を調べましょう。一緒に暮らしている家族を把握すると、喜ばれる贈り物が選びやすいからです。

例えば小さなお子さんがいる相手には、ジュースやお菓子の詰め合わせを選ぶと家族みんなで楽しんでもらえるでしょう。夫婦2人暮らしの年配の上司などには小分けされたハムや佃煮などがおすすめです。

お歳暮を選ぶ際には、相手の家族にも喜んでもらえるような気遣いができるとよいでしょう。

相手の好みをリサーチする

お歳暮を選ぶ前に、相手の好みをリサーチするのも大切です。アルコールが苦手な方にビールを贈ったり、甘い物を好まない方にお菓子を贈ったりしてしまうと、せっかくのお歳暮も喜んでもらえません。

直接聞くのがはばかられるようであれば、まわりの方に聞いておくのも1つの手です。好みの物であればまわりも把握している場合が多く、リサーチしやすいでしょう。好みと一緒にアレルギーの有無のリサーチも欠かせません。

お歳暮のマナーを知って、相手に喜ばれる贈り物をしよう|まとめ

お歳暮のマナーは、どれも難しいものではありません。贈る相手を気遣い、気持ちを伝えるために必要な配慮です。

お世話になった相手の喜ぶ顔や、贈り物を楽しんでいる姿を想像してください。お歳暮選びの時間が相手を思う時間に変わり、楽しく選べるでしょう。年末の慌ただしい時期に、あなたからのお歳暮で一息ついてもらえたら嬉しいですね。

お歳暮は、1年の感謝の気持ちを伝えられる行事です。「来年もよろしくお願いします」の気持ちをこめて、ステキなお歳暮を贈りましょう。

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