故マルセル・ラピエールなど、ボジョレーの造り手らと強い結びつきを持つ、フュイッセ村の生産者。ドメーヌは1900年に、現当主ジャン=ジャック・ロベールの曾祖父が創業。現在も、プイィ・フュイッセの主要区画の樹齢はゆうに80年以上。100年を越える古木も多数栽培し。2010年代からはニコラとアントワンヌ、2人の息子たちもワイン造りに加わった。シャルドネは全て木樽発酵で、キュヴェによりアルコール発酵に4~12ヵ月にわたる時間をかける。熟成も木樽で19~22ヶ月、2015年のような特別な年は60ヶ月を超すシュール・リー樽熟成を断行する気概も持ち、それについてくるブドウのポテンシャル、醸造技術には脱帽。白はいずれもマコネ地区およびプイィ・フュイッセの通念には収りきれず、コート・ドールの特別なクラスに属すかのような高貴な酸や、奥行きと深みを現す。また2012年以来、ボジョレ・ヴィラージュで故ジュール・ショヴェが所有した畑の一部を借り、ガメイの赤も生産開始。マコン・フュイッセ北部のヴィレ・クレッセのシャルドネや、ビュルジーのガメイの畑も購入しているが、いずれも古木の畑を選んでいる。