なにはなくともコスメが大好き!な渋谷界隈のひとびとに聞くitアイテム。キャリアやライフスタイルはいろいろでも、フリィクならではの視点と「好きなものほど語る」というスタンスで、あふれんばかりの愛を伝えてもらいます。
今回ご登場いただくのは〈SHISEIDO(シセイドウ)〉のTMC(トップメイクアップクリエイター)・岸清美さん。「いろんな赤を試しても、やっぱりこの1本に戻ってくる。ブランドの歴代赤リップのなかでもベスト!」と讃えるイットアイテムとは?
「もともとモードな赤リップが好きで、いろんなニュアンスの赤を試してきました。そのなかで一番気に入っているのが〈テクノサテン ジェル リップスティック〉の413番。〈Main Frame〉です」
――赤は〈SHISEIDO(シセイドウ)〉を象徴するカラーでもありますよね。
「そうですね。“チャレンジスピリットをあらわすカラー”とも呼ばれています」
――どんなところに一番ハマりました?やはり色味?
「いえ、最初は“唇にピタッと密着する”ような、とにかくなめらかな塗り心地でした。オイルをジェル化しているのでテクスチャーに弾力があり、ひと塗りでふっくら艶やかな唇に導きます。先端が細く口角やリップフレームをなぞりやすいのもポイント。お客さまへのアドバイスやイベントでもかなり重宝しています」
――確かにふっくら!唇の輪郭もキレイです。
「その名の通り、サテンのような光沢感も肝ですね。ツヤツヤしすぎず、かといってモードな赤リップにありがちなマット感は絶妙に抑えた仕上がり。スキンケア成分を配合しているのでリップトリートメントをしたようなしっとり感をキープできます」
――スキンケア発想を大切にする〈SHISEIDO(シセイドウ)〉のよさが詰め込まれていると。
「口紅で唇が荒れがちな方にもぜひお試しいただきたいです」
――色味はいかがでしょうか。
「深みと落ち着きのある、パキッと浮きすぎない赤です。ほどよいエッジをきかせられるので、わたしのような黒髪の場合はモダンなコントラストを遊べます」
――赤リップと聞くと「主張が強くなりそう」「大人のための口紅」と敬遠しがちな方も少なくなさそうですが。
「マットな赤リップはそうかもしれませんね。でも、コレは肌や髪、お洋服の色、雰囲気を問わず万能に使っていただける1本かなと。黒のスーツでキメたい時も、白いTシャツでカジュアルダウンしたい時も、色味が落ちにくいのでお食事のあるパーティーにもおすすめです」
――なるほど。ちなみに塗り方のコツってありますか?
「赤をしっかりのせたい時はそのまま塗っていただければOKです。『すこし控えめに』な気分の時は、唇の中央だけにのせたりリップブラシでフレームをぼかしたりしていただくといいですよ。よりナチュラルで愛らしい印象に導きます」
――ほんのすこしの工夫ですごく変わりますね。
「色味をブレンドするのもおすすめです。たとえば403番の〈Augmented Nude〉と重ねると、ガーリーなピンクニュアンスが完成します」
――面白い!気をつけたほうがいいポイントはありますか?
「薄い色味から塗ることですね。この場合だと唇全体に403番を塗ってから、413番を中央のみに重ねます。色味の境をぼかすようにブラシでトントン整えてみてください。キレイなグラデーションがつくれますよ」
――雰囲気を変えたい時にいいですね。軽い質感だから重ね塗りしてもベタつきにくそう。
「わたしは〈SHISEIDO(シセイドウ)〉のアイテムのなかでもとくにリップが大好きです。塗りやすさ・質感・色味の表現力という3拍子が高得点で揃ったのが〈テクノサテン ジェル リップスティック〉だと思います。時代やトレンドに左右されない、紛れもない名品ですね」
――岸さんにとって、赤の表現とはなんでしょう。
「“攻め”のパワーです。もうすこし自信を持ちたい時に彩るだけで、不安をスーッと消し去ってスイッチを押してくれる色。もともとモードやエッジィな系統が好きというのもありますが、シンプルに、前を向いて歩いていけるエネルギーをくれるのが赤なんだと思います」
――まさに“チャレンジスピリット”ですね。
「413番はぜひ1本ポーチに入れていただけますと。渋谷でもよくメイクアップ体験会を開催していますので、そこでまた赤のパワーを皆さまとシェアできればと思います。想像するだけでもワクワクしますね」
〈SHISEIDO〉
テクノサテン ジェル リップスティック/413 Main Frame 4,400円(税込)
取り扱い店舗/渋谷スクランブルスクエア 6F「+Q(プラスク)ビューティー」・渋谷ヒカリエ ShinQs B1・東急百貨店ネットショッピング
岸 清美(きし・きよみ)プロフィール
特別なメイクの技術指導を受けた、全国に数名の“美のスペシャリスト”として 国内の百貨店を中心にアーティスト活動を展開。主に、メイクアップイベントでのプロモーション活動を行い、デモンストレーションやLIVE配信などを通じて幅広い層に〈SHISEIDO(シセイドウ)〉ブランドの価値を発信。メイクアップトレーニングによる社内インストラクター業務も行う。多彩なカラーメイクに加え、モードメイクによるブランドの世界観の演出が得意。
Edit_Moe Nishitoba(TOKYU DEPARTMENT STORE CO.)
Photography_Kei Matsuura
Art Direction_Makiko Higuchi
Design_Anna Yanagi
Text_Megumi Nakajima
Produce_Shun Okabe(QUI)