ドラマで見る、ポケットにジュエリーの小箱をしのばせてドキドキしているようなプロポーズシーンへの憧れは、女性だけではなく男性の心の中にもあるのだとか。
昔は「給料3ヶ月ぶん」なんて言われましたが、近年では30〜40万円が婚約指輪の相場だそうです。ダイヤモンド付きの指輪が定番です。

ダイヤモンドが人気がある理由としては、地球上に存在する物質の中でもっとも硬く、また耐久性、耐酸性にも優れていることから、生涯もつ宝石として向いていること。またその硬さや輝きが「永遠の愛」を象徴するからなどと言われています。
ダイヤモンド以外にもパールやルビーなど好きな宝石や誕生石など、二人が大切にできるものを選ぶことが大切です。

もし「彼女を驚かせたい」と彼が一人で用意する場合、婚約指輪となるレベルの指輪はたいていオーダーしてから納品まで1ヶ月程度かかりますので要注意。まずは運命を託すブランドやショップを決めて、好みのデザインを選び、贈る相手の指輪のサイズ、支払い方法、受け取り方法などいろいろなことを一人で決めなくてはいけません。プロポーズのその日まで、隠して用意することをどうかしっかり務め上げてください。女性の多くは、宝探しが本能的に得意ですから。

もちろん、二人が結婚の意思を確かめ合い、婚約が成立するときに必ず指輪がなくてはいけないということではありません。
そんな高価な、一生大切に身につけるものならば「一緒に選びたい」と思うのもまたオンナゴコロ。今では半数のカップルが一緒に選んでいるという調べもあります。選ぶ彼・悩む彼女をお互いに愛しく眺める風景もきっといい思い出になるはずです。

婚約指輪はゼッタイになくてはいけないというものではありませんし、婚約記念品は指輪に限るものでもありません。指輪をつけられない仕事だからとネックレスや腕時計を選ぶ女性（男性）も実はけっこう多いです。
ライフスタイルに合わせて、二人にもっともフィットするものを選ぶことを二人の初めての共同作業とするのもよいでしょう。

ただ、もしどうしてもというこだわりがなければ、やっぱり指輪がおすすめです。
「婚約」という未婚と既婚のあいだの貴重な時間を、心や社会的な準備期間として二人が大事に過ごせるように、またそれを周囲にもしめしたり、のちの記念や財産となったりすることも価値と言えるのではないでしょうか。