標高が高く冷涼な長野県、古くから地元栽培家(サントリー赤玉出荷組合)と日本の赤ワインの歴史を拓いてきた塩尻の地で取り組む甲州での新たな挑戦。大小の石が転がる水はけの良い土地で、香りと味わいの豊かな甲州を目指して2016年植樹、初めて単独での醸造を実現した2022年は小粒に育ったぶどうからカボスなどの柑橘を思わせる、はつらつとした酸味が魅力のワインが出来上がりました。これからも塩尻ならではの甲州の品質を追求していきます。ごく淡い黄色。夏蜜柑やかぼすなどの和の柑橘を連想させる果実の香りに、ややスパイシーなニッキや米麹のニュアンス。軽やかな果実味と、涼やかな酸味が特徴の辛口。余韻に甲州らしいほのかに渋みを帯びたほろ苦さがあります。