1999年、アルバロ・パラシオスと甥のリカルド・パラシオスがこのビエルソでワイン造りを行ったときにいろいろな援助をしたのがラウル・ペレスでした。ラウルは自分たちのワイン造りとアルバロたちのワイン造りの次元があまりに違うのに驚いたと言います。『ビエルソのワインはアルロ以前と以後では全くの別物だ』『アルバロは神だよ、彼らがビエルソにもたらしてくれた恩恵はどれだけ大きいかわからない』とコメントしています。アルバロ・パラシオスたちに影響を受け、ワイン造りをさらに本格的に取組み始めました。現在、D.O.ビエルソを主に、他のエリアで仲間たちとともにワイン造りに励んでいます。そのワインは、白ワイン、赤ワイン、いろいろな葡萄品種、いろいろなエリアなど関係なく驚きのワインをつくり出し、ロバート・パーカー氏主宰のワインガイドブック、ザ・ワイン・アドヴォケイトにおいて異例の10のワインが評価され8つのワインが95ポイント以上を獲得するという偉業を成し遂げました。しかし、ワインは確かに素晴らしい、しかし、限られた人間しか楽しむことができないことをラウル・ペレスはもっと考えなければならない。と、米国のワインジャーナリストがコメントするほど入手困難なワインです。全てのワイン造りを自ら行うため、その生産量はとても少なく、千本に満たないものが多く、希少性、美味しさ、話題性で、スペインワインの中でももっとも入手困難なワインとして知られています。特に2009年の大活躍で上級キュヴェはまさに 『幻のワイン』 となってしまいました。スペイン国内でもワイン専門誌シバリタスにおいてマン・オブ・ザ・イヤーに選出、英国のワイン専門誌デキャンター誌で『 SPAIN'S TEN MOST EXCITING NEW-WAVE PRODUCERS』の一人としてマスター・オブ・ワインのSarah Jane Evans女史に「最高の10人の中でも最高の造り手」の筆頭に挙げられ、まさにスペインを代表する醸造家のひとりとなりました。樹齢50年以上除梗せずに木樽で発酵、2~5ヶ月間マセラシオン。色調:力強いチェリーレッド。香り:チェリーやラズベリーのようなフレッシュな赤系ベリーのアロマ。味わい:ボディーのしっかりしたワインで、フレッシュでバランスの取れたタンニンがある。味わい深い美味なワイン。