バローはマコネ地区のヴェルジッソン村に1890年から続くドメーヌです。祖父のジョゼフは1939年にはすでにワインの一部を元詰めしていたといいます。4代目のダニエルは、一族のブドウ畑を1995年に相続するよりもひと足早く、1982年には妻のマルティーヌとともに自身のドメーヌを立ち上げ、ワイン造りに取り組んでいました。今日、プイィ・フュイッセ、サン・ヴェラン、マコン・ヴェルジッソン、マコン・シャントレなど4つのアペラシオンに合計8.5haのブドウ畑を所有しています。テロワールを尊重するという目的のもと、プイィ・フュイッセはアッサンブラージュものの「アリアンス」のほか、区画の異なるワインを5種類醸造しています。2021年は収穫量が少なかったので、Macon-VergissonとMacon-Fuisseを合わせ、それが“hArmonie“となりました。ちなみに、独自に名前を付けているワイン名はすべて”A”から始まるポジティブな単語を選んでいます。そのためHを小さくhと表示する理由です。名のとおり、ハーモニーの意のキュヴェ。Macon-Vergissonは、400mの標高で、ヴェルジッソンの丘の上の方にあり、すごくミネラリーで引き締まった塩みを感じるワインです。Macon-Fuisseは、近年手に入れた畑で、フレッシュで生き生きとした柑橘系のアロマをもちます。酸味のバランスもよく、溌剌とした味わいです。そのアサンブラージュのワインのハーモニーが楽しめます。