1月15日(木)~28日(水)
5F ShinQs Gallery 5
近年「豊かさ」を制作の主題として、現代社会における人と自然の関係性を静かに見つめ続けてた作家、山本靖久による個展を開催。
物質や情報が過剰に溢れる時代にあって、彼が描く人間や動物、花、山、水といったモチーフは、ふくよかで丸みを帯びた形象として画面に現れます。それらは、精神的にも肉体的にも満たされていたであろう原初の風景を想起させ、私たちが見失いつつある「豊かさ」の本質を問いかけています。
カゼインテンペラ、アクリルなどの水溶性絵具を用い、キャンバスや板、麻紙に描かれる作品は、即興性や偶然性を大切にしながら、「日本人の絵画空間」の可能性を探る試みでもあります。絵肌に残るにじみや重なり、手触りの痕跡は、時間の堆積を感じさせ、観る者をゆるやかな感覚へと導きます。
本展では、絵画を中心に、立体やドローイングを含む作品群を通して、山本が描き出す「豊かなる情景」をご紹介します。
日常の喧騒から一歩距離を取り、静かに呼吸するような時間の中で、作品と向き合っていただければ幸いです。
[画像の作品]
春煌(マテリアル:カゼインテンペラ・アクリル・金箔・銀箔・越前麻紙・綿布、サイズ:板 73×73cm、制作年:2022年)