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結婚準備・スタート応援ガイド

ウエディングプランナー岡村奈奈さんによる結婚準備のアドバイスとコラム記事のアーカイブです。

婚約記念品 女性から男性へ

  • 婚約期
  • 婚約・結納
  • 本人

ダイヤモンドが輝く婚約指輪は、ウエディングドレスに匹敵する女性の憧れとして知られていますが、婚約の記念、証として贈るのは「ダイヤモンドや指輪でなくてもいい」ということ、さらに、この御礼(お返し)として、女性から男性へ贈る「婚約記念品」があるということもご存知でしょうか。

婚約の儀式である「結納」で取り交わす「結納品」と「結納返し」は「家から家」へ贈り合うものですが、 現代では、婚約した当人同士が中心となって「婚約のかたち」を考え、二人に合った記念の品物を選び、贈り合うことが多いと思います。
ですから、御両家の家族がそれを承知しているのであれば、婚約記念品を交換しなくても、それが二人が決めた二人らしいかたちであれば「足りない」「いけない」ということにはならないのです。
それでも、贈ること、贈られることへの憧れが強い「婚約指輪」は用意されることが大変多く、その「御礼の気持ち」として、女性から男性へも「何か贈りたい」と考える女性は少なくありません。

一般に、婚約指輪の相場は30〜40万円と言われています。
婚約から入籍までの期間の長さや挙式予定の有無、引越しなど新生活全体の予算の計画などによって、あるいは、好みのブランドやデザインから選んでいると思います。
女性からのお返しは「約半額」が相場ですが、実際には贈られた指輪の金額はわからない場合も多く、半額という金額にこだわりすぎると気に入ったものを選ぶのは難しい場合もあります。

相場といわれる15〜20万円の品物では、ちょうどスーツを仕立てたり、ブランドの皮製品を買うことができます。
婚約から結婚の始まりにかけて、スーツを着て出掛ける機会が増えるからと、初めてスーツを仕立てるカップル。
「採寸や生地選びなど全ての行程が自分のスーツのためにあるのだと思うとドキドキするし、仕上がりが楽しみ」と、ダンディなオトナな男性の仲間入りを喜んでいらっしゃる様子。
また、これまであまりこだわりがなかったという財布や手帳などをハイブランドのもので一新したカップルは「毎日持ち歩くものだから、だんだん味が出てくるのが楽しみ。大切に使います」とおっしゃっていました。

女性から男性に贈られる婚約記念の品物でもっとも多いのは「腕時計」だと言われています。
腕時計は一種のステータスでもあり、アクセサリーを身につけない男性にとって唯一のおしゃれを表現できるポイントでもありますから、機能的で腕にしっくりとくる、カッコイイ時計を選びたいもの。
指輪と同様に、予算を伝えて一緒に選ぶのもよいでしょう。ちなみに、予算的にも、指輪と同様です。

ほかには、新生活を見据えて、さらに実用的なものを贈り合うカップルも。例えば「電化製品」もそのひとつ。大型テレビやパソコン、ビデオカメラなど、いずれ二人が一緒に使うことができるようなものを選ぶのは現代的で賢いスタイルなのかもしれません。「記念」という意味合いとは少し異なるかもしれませんが、二人で二人の生活を築き上げて行くのを楽しんでいる様子がよく伝わってきます。

「結納品」を贈り合う「結納」や、結納品の取り交わしはしないが両家の両親が集まって互いを紹介し親睦を深める「顔合わせ」などの席は男性側がリードしてセッティングします。
両家の都合のいい日取り、場所を決めたり、そこで何をするか(記念品の披露や挨拶)など二人と両親がしっかり意見を交わし合い納得いく「二人のかたち」を見つけることが幸せな結婚の重要なカギとなることと思います。

(2017/09)

岡村奈奈 プロフィール

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。
「ハッピーウエディングBOOK」(高橋書店)
「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)
「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)著者。
https://nanea.jp