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結婚準備・スタート応援ガイド

ウエディングプランナー岡村奈奈さんによる結婚準備のアドバイスとコラム記事のアーカイブです。

赤ちゃんを迎える準備

  • 挙式披露宴
  • 新生活
  • 本人

ウエディングの準備がそうであるように、赤ちゃんを迎える準備もまた、情報は身近にあるはずなのに、いざ自分のこととなると難しく感じるものです。

結婚する二人は「婚約」から始まり、順番やタイミングはさまざまですが、「両家顔合わせ(結納)」「周囲への報告」「挙式披露宴」「新婚旅行」などさまざまな大きなイベントやスケジュールを力を合わせて通過していきます。
「二人」と呼ばれたカップルも新生活が始まると「一家」という1つの単位となり、社会の中で1セットとして数えられるようになります。
仕事や新しい居住地での新しい暮らしに慣れると、つぎは家族が増えていくことが次の大きな「イベント」となります。
結婚のきっかけに妊娠があったというカップルは増えていて全体の3割以上とも言われていますから、それらのスケジュールがごく短い間に凝縮されるカップルもいます。

【妊娠がわかったら】
結婚報告と同様に、とても嬉しいニュースですが、体調や環境は人それぞれ。まず病院で診察を受け、自分に合った無理のないスケジュールを指導してもらいましょう。
両家の親へ報告するのと同時に、里帰りをするか、医師や家族でしっかり相談し、仕事のお休みなど環境を整えることにつとめましょう。
友人への報告については、親しさや自分の体調などにより判断して構いません。出産経験のある友人であれば理解して良きアドバイスをくれるでしょうし、体調がすぐれず集まりに参加できない場合などにも、余計な心配をかけないというプラスの面もあります。
大切なのは職場への報告です。「プライベートなことだから」と言うのをためらったり、大切な仕事を任せてもらえなくなるのではないかという懸念から、報告を後回しにしてしまうということがあるようですが、会社の一員として、仕事をもつ責任ある立場として、万一の欠席や一時的であっても引き継ぎが必要になることを想定し、1人で判断せず、あまり遅くないタイミングで上司に申し出ることが大切です。その際には、医師の診断や家族のバックアップの見込みなどを参考に、出産後のビジョンについても相談しましょう。

【マタニティ・ウエディング】
「授かり婚」「ダブルハッピーウエディング」などと呼ばれ、さまざまな式場で「お急ぎ婚」などという特別なパッケージプランが用意されています。
安定期に入ってお腹が少し目立ち始める5〜6ヶ月で結婚式を挙げるカップルが多いように感じますが、妊娠初期やすっかりお腹が大きくなった8ヶ月くらいでのウエディングも珍しいことではありません。

以前はお腹が大きいと、サイズの大きい(15号やそれ以上)ドレスを余るところだけつめて着ることがありましたが、今はマタニティ用のウエディングドレスも実にバリエーション豊富です。以前は「お腹が目立たない」というキーワードがありましたが、今では「お腹がしめつけられなくてラクなもの」「さらっとしていて着心地のいいもの」など花嫁さん自身のことを優先して選ばれていることが多いようです。またお腹だけに注意するのではなく、通常より胸の膨らみもあることからあまりセクシーになりすぎないデザインのものにしたり、バスト下で切り替える「エンパイアライン」は大変人気があります。インナーはマタニティ用の自分に合ったものを選ぶのがポイント、立ったり座ったりが多いウエディングで無理は禁物です。
また、苦しそうなイメージのある「和装」も帯の効果でかえって着やすいという声もあります。
タイミングや体調、そして何よりマタニティであることに関係なく、心の中にある「希望」を優先にすることを忘れずに、プロに相談してみましょう。

(2017/09)

岡村奈奈 プロフィール

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。
「ハッピーウエディングBOOK」(高橋書店)
「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)
「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)著者。
https://nanea.jp