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結婚準備・スタート応援ガイド

ウエディングプランナー岡村奈奈さんによる結婚準備のアドバイスとコラム記事のアーカイブです。

結婚式のお金のことと節約のコツ

  • 準備初期
  • 挙式披露宴
  • 本人

結婚式につきまとう「とても高額な買い物」というイメージ。
細かく拾い出してみると、ほかにはないモノや価値の集合体であることがわかり、得体の知れないようなものではなくなるのですが、総額で言えば、大きな出費になることは間違いありません。

現代的な考え方としては「ご祝儀×(カケル)人数+100万円」くらいというのが一つの目安。
格安婚と言われるプランでは、プラス以下が極めてゼロに近いような計算。
季節の限定プランなどをうまく利用して、プラスを50万円程度、もしくはそれ以下におさえたり、
人気の結婚式場などではプラスが数百万円となったり、価格帯の幅はとても大きく、選択肢は多いものの、想定よりアップしてしまう人がとても多い現状があります。
お祝い事だから贅を尽くすという時代ではないので、誰もが「掛けどころ」に主眼を置いて結婚費用と向き合っています。

結婚式も他の多くの買い物と同じように「買う前」つまり、契約前の見極めや交渉がとても重要です。
もし既に契約が済んで、準備が進んでいるなら、ドラマチックなプライスダウンを期待するのは現実的ではないかもしれません。それでももちろん、何かを諦めることなく、コストカットする方法はあります。それはアイディア次第。節約のコツはズバリ「プロの活用」にあります。

例えば、10万円のエントランスフラワーを1万円で作ることはできませんが、10万円にも相当するようなメインテーブル装花を5万円で作ることはできるかもしれません。「ボリュームを出したいのか」それとも「なるほど、ふたりらしい!というようなインパクトがほしいのか」など希望を整理しながら、ウエディング雑誌には載っていない季節のお花や花器の上手な使い方などを提案してくれるはずです。そうやって、プロの専門家たちのアイディアを活用したり、花や演出に限らず、ウエディングプランナーと一緒に全体の「掛けどころ」やバランスを設計することによって、節約や希望の実現も叶ってしまうはずです。

話題のDIYは、節約になるとは限りませんが、おもに「売っていないもの」と「作ることに意味がある」という2つの目的において、とても有効です。
商品化されていないもの、最少ロット数など購入が割高になる場合、輸入が困難な場合などウエディングのアイテムには素敵だとわかっていても買えないもの(買うともったいないもの)があるので、作ったほうがいいものは結構あります。逆に、商品化されているものは、それに一手間加えるようなDIYのほうが価格やクオリティが期待できることが多いように思います。
また「作ること」に意味や価値が生まれるもの、その時間は、まさにプライスレス。とくに、周囲の人の「特技」を活かすのは結婚準備に欠かせない要素だと思います。
結婚式がふたりにとって初めてであるのと同じく、親は親として、兄弟は兄弟として、初めてその「役」で迎えるイベントです。この大事な時期に「関わった」という経験は周囲にとっても誇らしいことになるはずです。
自分だけ、自分たちだけでやろうとせず、親や友達、結婚の先輩など多くの人を巻き込み、当日に一緒に「達成感」を味わえたら一層素敵なことですよね。

(2017/10)

岡村奈奈 プロフィール

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。
「ハッピーウエディングBOOK」(高橋書店)
「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)
「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)著者。
https://nanea.jp