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結婚準備・スタート応援ガイド

ウエディングプランナー岡村奈奈さんによる結婚準備のアドバイスとコラム記事のアーカイブです。

「母の日」とは

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5月の第2日曜日は「母の日」です。母親へ日頃の感謝を表す日・・・カーネーションを贈ったり、いつも忙しく家族のために働くお母さんに休んでもらう日・・・と誰もが当たり前のように認識しているのではないかと思います。また、日本だけでなく、欧米、アジア、中東、アフリカ、南米、北欧など(日付は違えど)世界中に「母の日」があるそうです。

時代とともに、世の中の「お母さん像」は多様化していますから、その日の過ごし方もさまざまであるべきですが、誕生日や記念日と同様に、家族の中で定番となっている行事やプレゼントを用意するのは、とてもいいことだと思います。
毎年やってくるこの日の「恒例」をつくり、続けていくことは、家族の歴史になります。カーネーション1本、ケーキ1つでも、とても素敵な思い出の積み重ねの重要なパーツになっていきます。

子供のころには兄弟や学校などでどんなプレゼントをするか話題にしたり、準備をしたりする仲間がまわりにたくさんいましたよね。ちょっとしたお手伝いだとか、似顔絵やちょっとしたお手紙も照れずに渡せたものです。
しかし、部活動やアルバイト、友達付き合いなどが優先されるようになって、その日曜日を家で過ごさなくなったり、進学や就職で家を離れたりすると、メールなどで軽く済ませることが当たり前になってしまった・・・という心当たりがある人は少なくないはずです。

私はウエディングプランナーとして、結婚式を機に、またお母さんと話す機会が増えたり、感謝をストレートに伝えたり、両家のお母さんに対して新たな定番を築いていこうとされるご夫婦をたくさん見てきました。結婚式のブーケを作ってくれたお花屋さんにフラワーアレンジメントを注文することもとても多いように思います。また、集まって食事をしたり、旅行をしたり、母の日という文化が「いい口実」になっているのも、近い関係だからこそ必要な、素敵なことだと思います。

母の日の贈り物で大切なのは「贈っておわりにしない」こと。事前の連絡や発送後のフォローといった気遣いこそが、お母さんへの感謝や労いを表現するために、最も重要なことです。
例えば、お花などのナマモノを配送するなら、事前に届く時間帯を伝えておくとか、直接持参するのでも、花瓶に生ける手間をかけないアレンジメントにするとか。兄弟とカブラナイように、品物を申し合わせて置くことも必要ですし、買い替えたいキッチン用品や電化製品などのリクエストを事前に聞くのもいいかもしれません。母の日においては「驚かせたい気持ち」は抑えたほうが「吉」と言えそうです。きっと娘・息子の贈ったものなら、どんなものも喜んでくれるとは思いますが、さりげなく感想を聞いて、忘れずに翌年の参考にすることも大事でしょう。

毎年息子からはお花が届く、娘夫婦とは食事に出かける・・・というような感じで定番化されると、今年はどこに食事に行くのかしらと楽しみにしたり、届いた花をどこに飾ろうかと部屋を整えたり、その日を迎えるもっと前から、お母さんの日常がちょっとウキウキしたものになるかもしれませんよね。
さて今年は、どんな「母の日」を計画しましょうか。

(2018/05)

岡村奈奈 プロフィール

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。
「ハッピーウエディングBOOK」(高橋書店)
「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)
「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)著者。
https://nanea.jp