結婚式準備のスケジュール管理
よく「結婚式の準備は、文化祭とか体育祭に似ている」と言われることがあります。学生時代、そういうイベントごとが好きだったタイプは、間際に追い込まれるような状態をも楽しく感じられるようですし、その逆の意味でも「(ウエディングプランナーは)ずっとこういうことをしているんですね」と羨ましがられたり、労われたり、同情されたり(?)しています。
実際、ウエディングに関わっている人たちは、そういうのが好きだったタイプが圧倒的に多く、アクシデントにさえ燃えたりする人もいます。私もどちらかと言うと、そのタイプで、そういう特別な勢いの中にしかない一体感のようなものはどれだけ経験しても、ワクワクしみじみするものです。
しかし「結婚式の準備はとても大変で、前夜も眠れないのが当たり前!」というようなイメージはあくまで一部のカップル。夏休みの宿題に似ているかもしれませんが、みんながみんな家族総出で大慌てをしているわけではないということです。

まずは、スケジュール(TO DOリスト)の全貌を明らかにすることから始めます。
式場でもらうスケジュールやブライダルカレンダーなどを参考に、大まかな時期ごとのスケジュールを把握しましょう。
細かく分ければ50項目くらいはあると思いますが、そのボリューミーなTO DOリストを1つずつ進めていくのは大変なことですが、「今すること」「今できること」「今しなくていいこと」を明らかにすることで、漠然とした「大変そう・・・」という不安が解消され、効率よく進むばかりでなく、準備がしっかりとできている実感も得ることができるはずです。

結婚式の準備は、夏休みの宿題と違って「1人でできない」ことがとても多いのが1番の難点と言えるかもしれません。まずはパートナー。あるいは、家族や招待する友人など、相手があってこそのことなので、連絡を待って進展のない日が続いたり、1つひとつの事案について話し合ったりする必要があるので、思い描いていたペースで進まないことも「想定内」にしておいた方がよいでしょう。
また、「今すること」「今しなくていいこと」などを計画しながらも、理想としては「今しかできないこと」「急に思いついたこと」をできる余白を空けておきたいところですね。結婚式を控えたカップルの多くは、ふたりのお休みをほとんど全て結婚式の準備に充てています。仕事こそお休みでも「何時から〇〇、何時から△△」と予定はぎっしり。実家への連絡も業務連絡ばかりになってしまったり・・・。そんな忙しい日々だからこそ、思い立って「元気をつける美味しいものを食べに行こう」とか「気分転換にお母さんとスパに行ってくる」とか、そんな飛び入りのスケジュールは抜群のリフレッシュ効果を発揮してくれるはず。
もし焦って頭がパンクしそうになったり、何から手をつけたらいいかわからなくなったら、担当のウエディングプランナーや関わっているスタッフに(かわいい口調で)聞いてみましょう。「まず今すべきこと」「今じゃなくてもいいこと」を教えてくれるはずです。
大人になるとなかなか経験できない、その特別な日々を、それぞれに合ったかたちで過ごせますように。