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結婚準備・スタート応援ガイド

ウエディングプランナー岡村奈奈さんによる結婚準備のアドバイスとコラム記事のアーカイブです。

カラーコーディネートの基本とコツ

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ファッションやインテリアで「カラーコーディネート」という言葉や概念が当たり前にあるように、ウエディングにおいても、「色」で空間や気持ちを表現したり演出したりすることが当たり前のことのようになっています。
ただ自由に色を選ぶというのは誰にとっても難しいことで、いわゆる「カラーコーディネートが上手い・得意な人」とは、基本やコツをよく知っているということだと思います。
専門的に学ぼうとすると、奥が深く難しい面もありますが、ここでは、すぐに試していただけるような、かんたんな「基本とコツ」をご紹介します。

カラーコーディネートの基本は「3色」の組み合わせです。
例えば、ウエディングにおいては、披露宴会場のテーブルクロス・ナフキン・卓上装花などがそのパーツになります。3色の割合は[7:2:1]とか[6:3:1]が適度だと言われていますので、一番大きな面積となるテーブルクロスなどをベースカラーとして、ナフキンやお花、バルーンやオブジェなどにアソートカラー、アクセントカラーと呼ばれるつなぎの色や差し色を取り入れます。

次に、色の選び方ですが、そのコツは「色のイメージ」を活用することです。色の組み合わせには、もともと一般的なイメージがあるため、希望によって、それに近づけたり、遠ざけたりする必要があります。
例えば「赤・緑・金」というとクリスマス、「黒・オレンジ・紫」というとハロウィン、「黒・黄・白」というと阪神タイガースを連想する人もいます。クリスマスならキラキラしたモールやモミの木のような風合い、阪神タイガースならストライプなど、関連したものでイメージを増長する場合もあれば、そうならないように素材や色みでアレンジで新たな印象を創造する場合もあります。

ウエディングでは「衣裳が映えるように」とか「会場の内装に合うように」など、気にしなければいけない要素が多いのですが、好きな色や表現したい世界観に合ったイメージの3色でコーディネートするものだと、シンプルに考えることが大切です。

「若いグリーン・サーモンピンク・淡いピンク」は春のように初々しく可愛らしい雰囲気。1色替えて「水色・サーモンピンク・淡いピンク」ならフレッシュでポップな感じ。「ロイヤルブルー・サーモンピンク・淡いピンク」なら同じ青系でもはっきりとして、パーティらしい非日常の空間が演出できると思います。
1つめの色は「ゲストをお迎えする気持ち」、2つめの色は「今日の二人の気持ち」、3つめは「未来の二人のテーマカラー」というように、ストーリーを決めて(後づけして)音楽やお花を選ぶときの参考にすると、コーディネートする過程もより意義深いものになるはずです。
テーマやモチーフに流行的なものを選ぶのも時代性があって思い出になりますが、色は普遍的なものなので、いつまでも二人に寄り添う存在になると思います。

インテリアでも、ホームパーティの日の卓上でも、色をこだわるだけでそこに新しい世界が生まれるようで、ウキウキした気持ちになったりするものです。「カラーコーディネートっておもしろい!」と思っていただけたら嬉しいです。

(2018/11)

岡村奈奈 プロフィール

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。
「ハッピーウエディングBOOK」(高橋書店)
「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)
「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)著者。
https://nanea.jp