「ジューン・ブライド」とは(2)
6月の結婚式を希望されるカップルには、幼い頃から憧れていたとか、両親の記念日と同じにしたいというタイプと、たまたま6月というタイプとあります。でもどちらも、言い伝えの恩恵に与ることができるラッキーなカップルと言えるのではないでしょうか。
6月のイメージというと「アジサイ」が定番です。アジサイといえば、青・緑・紫という寒色系のグラデーションのイメージがありますよね。
ピーコックカラーなどとも呼ばれますが、孔雀の羽を広げた色みが参考になるのかもしれません。
それよりももう少し淡く優しい色みで涼しさを演出した配色が、ウエディングでも人気のカラーコーディネートになります。

テーブルクロスは白か、淡いブルーあたり。ナフキンは、クロスよりも一段階ハッキリとした色みの青・緑・紫あたりを合わせ、装花にはアジサイを入れると、かんたんに6月らしさが演出できます。アジサイはボリュームが出るので、メインにするお花を上手に引き立てますし、吊り下げておくときれいにドライフラワーになるのでゲストの持ち帰りにするのにもおすすめです。
濃いめの配色にすると大人っぽくシックになりますし、淡い組み合わせにして、ピンクや黄色のドレスや花と合わせると若々しく可愛らしい感じになります。
6月は「夏」なので、実際の気温によらず、涼しげなコーディネートで爽やかさを演出するのが一般的で
食事には冷製スープやゼリー系のデザートなど視覚的にも味覚にも働きかける工夫が効果的です。

日が近づくにつれて毎年「雨が心配」というご相談が寄せられます。
私は雨が「心配」というところに考えを向けないことが一番だと思っています。いやなもの、悲しいものと思ってしまうと、まるでハズレを引いたような気持ちになってしまうからです。
実際、私もお客様のため、結婚式を控えるとてるてる坊主をずらっと並べて、神頼みやゲン担ぎでぐるぐる巻きになるタイプですが、
雨が降ったらわるいことというふうに思わないよう、いつもカップルと両手をとって、そのように心から信じられるように努めています。
「虹」や「傘」など、雨を連想するようなものをあえてキーモチーフとして装飾などに配して、雨が降ることを大歓迎するようなふりをして結婚式に臨むこともあります。雨が降ったらラッキー。降らなくってもラッキー。そんな構えです。
虹や傘をテーマにした装飾は、素材を集めやすく、可愛くまとめることができます。もちろん、スタイリッシュにも大人っぽく、にもアレンジできます。
鎌倉のお土産屋さんで集めたアジサイグッズを使った装飾も素敵です。和も洋も、万能な配色です。
どうでしょう? 6月のウエディングのコーディネートのアイディアが広がりませんか・・・?