ラッキーチャーム(1)
幸運を連想させたり引き寄せたりするものをモチーフとした、キーホルダーやペンダントトップのような小さな飾りのことを「ラッキーチャーム(charm for luck/幸運のお守り)」と呼び、結婚式でもコーディネートのモチーフにしたり、大切な友達へのプレゼントにしたりすることがあります。
それらは「カワイイ」に加えて、縁起のいい、幸運を感じさせる「ストーリー」をもっていることがとても重要で
見ているだけで、身につけているだけで良い気分になる、まさに「お守り」のようなものです。
由来の確かさよりも、雰囲気がよく、ストーリーをイメージできるようなものが今どきの主流だと思います。
かつてはシルバー製のペンダントトップのようなラッキーチャームをブーケプルズのリボンの先につけたり、ケーキのクリームの中に隠したりと、直接的に演出プログラムの中で取り入れられていましたが
最近では、ペーパーアイテムや会場装飾のデザインとして用いられるものとなり、表現の一部として重要な役目を担っています。
パッと思いつく、よく知られているものだけでも20個以上。その一部をご紹介したいと思います。

◇蝶々
蝶々は、アジアでもヨーロッパでも、また日本語においても、たくさんのストーリーがあり
最強のラッキーチャームのひとつです。
蝶がひらひらと舞ってきたら「良い知らせ」であるというスピリチュアルな解釈や
その姿から「美」の象徴、
また、振袖などに描かれる古典柄としても人気で、不死や不滅という願いが込められているとされています。
深く強い意味をもっていますが、小さくカラフルなデザインならポップでファンシーに、大きくリアルに描けば芸術的にもスピリチュアルにも演出することができます。
ハイブランドの器や小物のラインナップにも蝶々をモチーフにしたものが多いので、会場装飾からギフトまで全体に散りばめてコーディネートするのも素敵です。

◇四つ葉のクローバー
「四つ葉を見つけた人には幸運が訪れる」とは、もっとも有名な幸運にまつわる言い伝えと言えるのではないでしょうか。
子どもの頃、公園などで無心に四つ葉のクローバーを探した経験は誰もが共感できるのかもしれません。
4枚の葉にはそれぞれ「富」「名誉」「愛情」「健康」という意味があるとされ、お守りとして持ち歩くとよいとされています。
デザインとしても、ハート型を4つ組み合わせる形で、葉の色でなくてもきっと一目で「四つ葉のクローバー」だとわかるので、ウエディングケーキやフラワーアレンジなどで四つ葉を表現するのもおすすめです。
取り入れやすく、どんな場所、どんなコーディネートにも合わせやすいことも人気の理由です。