手紙を書こう(2)基本的な構成・始まり編
手紙を書くとき、ボリュームによらず基本的な構成を意識すると、書きやすく、読みやすいものになります。
構成とはズバリ
・始まり
・本文
・結び
の3部構成。
長いものになれば、内容によって4部、5部とブロック分けにして読みやすく構成する工夫は気が利いているように思いますが、長い内容がスラスラと書ける間柄ならば、かえって策略的な構成などというものは不要と言えるかもしれません。

相手によっては自由なスタイルを薦めてはいけない場合もあると思いますが、手紙にあまり慣れていない人が、インターネットではなく、あえて(頑張って)お手紙で何かを伝えようとしていることを想像すると、形式にとらわれるよりも、心の伝わる、その人らしい手紙であることがとても大事だと思います。
その場合[始まり]には、季節に関することが最適です。
例えば8月なら「暑い日が続いています」とか「ひまわりの似合う季節となりました」というような、ストレートで素朴な言葉
を。
使い慣れない、また、場に合わないかもしれない、知らない言葉を使うより、本文に繋がりやすいですし、実際、8月に使われるそうな「猛暑」「大暑」「残暑」などには細かな意味があり、届く時期や使い方によっては誤りとなる場合があるので注意が必要です。暑い暑いと文字で読むのも気分がいいものではないので、「クーラーの前から離れられない今日この頃」など涼しいワードを取り込むのも今どきだと思います。
猛暑・・・35度以上の日のこと
大暑・・・二十四節気のひとつで「小暑」と「立秋」の間。7月23日頃のこと。厳しい暑さという意味もある
残暑・・・二十四節気の「立秋」以後の暑さのこと

また「初心者オプション」として、季節の挨拶に続けて
「普段はメールばかりで手紙を書くのは子どものころ以来です」とか「〇〇さんに似合いそうなものを見つけたので」というような、このお手紙についてのひとことを加えるのも初々しくて良いのではないかと思います。
「手紙は不慣れなので」「失礼があるかもしれませんが」などと言い訳っぽい表現は避けつつ、「久しぶりの手紙に少し緊張しています」「ペンを持つ手が震えます」というような、クスッとさせる何かがあるのは好印象だと思います。
背伸びせず、人柄のにじむ言葉をチョイスするのがコツでしょう。