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時代の変わり目

先の見えない不安な日々が続いています。
「新しい時代へ」というコラムを書いたのがちょうど1年前。「令和」を迎えた時、新しい時代が始まるとワクワクしていました。でも、ウイルス感染による未曾有の社会の混乱を目の当たりにした今、この先の世界が丸ごと本当の意味で大きく変わるのではないかという予感に包まれています。いつかすっかり「日常」という日々が戻ったとしても、この経験は消えることなく、人々の心に何か変化を残していくのでしょう。

だとすると、今は時代の変わり目です。
変わり目とはたいてい、後になって分かることですが、これまでに歴史が体験してきた変わり目に比べたとしたら、いくらか緩やかなグラデーション的に訪れ、職種や環境によっては「静かに待つ」という選択肢があるので、変わり目の中にいることを進行形で感じることができているのかもしれません。
それにしても、静かに待つことは、難しいことです。
雑音に感じる音が増えたり、他人の動きが気になったりします。何もかも怖くなってしまって、趣味や仕事への誇りもなんだかどうでもいいような気分になる瞬間もあります。

感染症とは、ウイルスの感染に続いて「不安」と「差別」という二次、三次の感染と1セットだと言われています。歴史から学ぶことは大きいとハッとしました。現代と本の中の歴史が結びつくような想像をしたことがなかったからです。時代の変わり目で世界を救ったり守ったりしたのは、教科書に出てきたような偉人や英雄だけだと思っていたのだと思います。

世界は「救う人と救われる人」「変える人と従った人」ではなく、教科書に出てこない多くの人たちの踏ん張りや希望に支えられていたのではないかと思うようになりました。
もしかして、学生時代にしっかり歴史の授業を聞いていた人や教養の深い人はとっくに知っていたのだろうかと、ドキリとしています。

「人を動かす(変える)」のはとても難しいことです。
人の動きを止めたり、思い通りにしたりするのは互いにストレスとなり困難です。でも、自分自身を律したり、近くにいる1人か2人にだったら、励ましたり慰めたりすることもできるのではないかと思っています。

100人いっぺんに笑わせたり泣かせたりしようとするのは至難の技ですが、隣の席の1人に声をかけ、笑いかけ、それが繋がった結果100人が笑っている、泣いている、という現象なら私も結婚式で見てきました。どこかの誰かではなく、目の前の人が語りかける言葉だけが持つ力があるはずなのです。

時代の変わり目の不安に押し流されず自分自身と、余裕があったら誰かもう1人か2人か3人・・・を笑顔にできるよう、毎日ちょっとずつ頑張ること、踏ん張ることも、平穏な新しい時代を迎えるための重要なエネルギーになるのではないかと信じています。