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結婚準備・スタート応援ガイド

ウエディングプランナー岡村奈奈さんによる結婚準備のアドバイスとコラム記事のアーカイブです。

お花の買い方(2)

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お花との付き合い方はまさに「ライフスタイル」そのものを表していると思います。
60代以上のお母さんたちの多くは、生け花やフラワーアレンジメントの基礎的な心得があって、花瓶にささっと上手に活ける人が多いように思います。若い人ほど、プレゼントの選択肢が多く、花を贈ったり贈られたりした経験が少ないのかもしれません。
ペットがいるから(倒すと危ないから)花は飾れないという家もありますし、仕事が忙しくてほとんど家にいないから、花がかわいそうだと飾る習慣のない家もあります。一方で、花を飾る習慣のある家、例えば玄関やリビングなどに花を飾る決まった場所があったりすると、欠かすことなく買い足されていくようです。

結婚式を担当したお客様で、いつもボリュームのあるお花をきれいに飾っているお家がありました。知人から紹介される際にも「いつもリビングにきれいなお花を飾っているようなご夫婦」と聞いていましたし、初めてお会いするために新居に伺うと、いつも飾っているんだろうなという場所に、極めてナチュラルに、でも初心者ではないなという雰囲気のお花が活けられていました。
お花を飾っている理由を伺うと、ペットを飼えないから、代わりの生き物というようなことで、驚かされました。こんな単純な言葉ではありませんでしたが。
生き物、生きたお花と一緒に生活していることを楽しんでいて、切り花を水に挿しているという感覚とは全く違っているのだと思います。大事にされているせいか、お花は長持ちして、いきいきとした表情で咲いているように見えました。
お花を贈ることや飾ることの魅力や価値は、このご夫婦から教えていただいたと今も思っています。


[お花の買い方(1)]にも書きましたが、やはり「慣れ」は大事です。
週に1度か、2週に1度くらいのペースでも同じお花屋さんに通ってみると「旬」や「自分の好み」がだんだんわかってきます。実際に買って飾ってみると、日持ちしたりしなかったり、なぜだろうと「気になること」が出てきます。そんな話をお花屋さんで聞いてみたり、1〜3本ずつの買い方もおすすめです。お花の種類はお花屋さんから(空いた時間帯に)メモをもらったり、許可を得て写真に撮ってもいいでしょう。同じ花器・花瓶で続けるとよりわかることが多いと思います。
いつ何を買ってどんなふうに飾ったか、日記の代わりにSNSに載せておくと便利です。3,4ヶ月続けていくと、好みの偏りもわかってくるので、違うものにチャレンジしてみたり、必要そうな花器・花瓶を買い足してみてもよいでしょう。
慣れてきたら、定期便を利用したり、予算を増やすなど、次のステップへ。
・・・どうでしょう? お花のある生活、楽しそうだと思いませんか。

(2020/08)

岡村奈奈 プロフィール

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。
「ハッピーウエディングBOOK」(高橋書店)
「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)
「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)著者。
https://nanea.jp