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結婚準備・スタート応援ガイド

ウエディングプランナー岡村奈奈さんによる結婚準備のアドバイスとコラム記事のアーカイブです。

ライドオン・新しい生活様式(4)マスクの色

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新しい生活様式を象徴するアイテムとして「マスク」がありますが
店頭の品揃えも安定し、色や素材のバリエーションも豊かになってきました。
夏用という需要に対応する速さには驚くばかりです。

自分で身につけるものは、大きさや素材が気になりますが
自分以外の人が身につけるものは、色が案外気になります。

選べる環境というのは有り難いことだというのを前置きにして、
マスクの色について考えてみたいと思います。

まずは色によるイメージについて。
職種など立場によって求められるものを理解し、それを表現している色を選ぶことは大事です。
例えば、ウエディングに近いところだと、ヘアメイクなどの美容関連だと「清潔感」を優先します。実際に清潔であることはもちろん、清潔そうに見えるということも考える必要があります。そうすると「白」「水色」などが適切です。柔らかそうなものよりも、ピシッとした素材のほうがよさそうです。

また、印象関連であれば「お店の雰囲気との調和」を優先するのがよいでしょう。清潔感があることはもちろん大事ですが、家庭料理などリラックスした空間で、医療用のようなものをつけたら「いかにも」という存在感を醸して、なんとなく食欲にマイナスイメージがありますし、逆に、高級店の広い厨房であれば、柄物の布マスクなどではちょっと用心が足りないように見えます。調理する人とサービス(給仕)する人とでも適切なものが異なるかもしれません。

レストランウエディングの先駆的な存在の有名レストランでは、ユニフォームの一部として顔なじみのいい薄めのサーモンピンクと制服と同じダークブラウンのマスクをスタッフ全員がお揃いで着用しているところがあります。店名の刺繍もあって、名実ともにユニフォームと言えるもので、とても素敵に見えました。

白を起点として薄い色ほどフォーマルで、黒や黒に近いほどカジュアルというのが一般的な見え方でしょう。
白ではない淡い色には、おしゃれのため、柔らかさ、こだわりという印象を感じます。
ビジネスシーンで会話の糸口にしたり、シャツやブラウスの色と合わせたりするなど、わざわざ選んできましたという雰囲気があるので、レース風の布マスクなどは印象に残りやすいようです。
カジュアルなTシャツなどには、濃い色のマスクのほうがかえってナチュラルに見えるなど、濃い色のメリットもあります。帽子やメガネなど顔まわりにおしゃれなポイントがある場合には、濃い色の無地のマスクが合いますし、
「病人ぽく見えない」という理由でシニアの普段使いにも濃い色はいいのではないかと思います。

私自身も冒険するタイプではないので、マスク不足が始まった頃に知人の薦めで買ったデニム地のものを1度つけたきりでしたが、今頃になってようやく白の不織布マスク以外のものをつけるようになりました。
グレージュの立体型のもので、プリーツタイプのものより涼しい感じがすることと、外して畳んでしまいやすいことも好ましく、愛用しています。
シーンや服装に合わせたマスク選びという観点で、ワンパターンの退屈を脱してみるのも気分転換になるかもしれませんね。

(2020/08)

岡村奈奈 プロフィール

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。
「ハッピーウエディングBOOK」(高橋書店)
「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)
「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)著者。
https://nanea.jp