サンセールのトップ生産者の1人がNZに設立したワイナリー。ニュージーランド・マールボロ地区において上質なワインを生み出すクロ・アンリ。フランス、ロワールのサンセール地区で10世代に渡って続く由緒あるアンリ・ブルジョワ家が手掛けるワイナリーです。
ブルジョワ家と言えば、サンセールのワインをパリに広めたパイオニア的存在。手掛けるワインは世界的に高い評判をよび、現在では世界70ヶ国に輸出されるなど、サンセールを代表するトップ生産者のひとりとして広く知られています。そのドメーヌ･アンリ･ブルジョワの現当主であるジャン・マリー・ブルジョワ氏が、フランス以外の地でも上質なワインを造る地として見出したのがニュージーランド南島にあるマールボロでした。2000年に牧草地であった丘に98haの土地を購入。「クロ・アンリ・ヴィンヤード」と名付けた畑にソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールを植樹しました。畑は起伏に富んでおり、豊かな日照量と昼夜の温度差、そして海からの塩分を含んだ風がブドウの栽培に最適な環境を造り出しています。畑では持続可能なオーガニック農法を実践。ロワール同様にテロワールの個性を最大限に表現したワイン造りを行っており、2003年がファーストヴィンテージとなったクロ・アンリのワインは、2013年には世界ソーヴィニヨン・ブランコンクールで金賞を受賞するなど高いクオリティを誇っています。トップの香りは、黒スグリやラズベリーなどの果実に、湿った土の香りが混ざり、口に運ぶとひきしまったタンニンとニュアンスのある果実味、土やスパイスのフレーバーが感じられ、広がりのある、ニュージーランド・ピノらしい味わいです。
