ルエダの東、ラ・セカ村に位置し、古くから葡萄栽培を行い生産組合に葡萄を売っていたエクスデロ家が、自社畑の葡萄を2002年より瓶詰し始めたブランドです。スペインではまだまだ買い葡萄から造られるワインが多い中、買い葡萄には頼らず家族で管理できる範囲のみの生産を行います。樹齢45年のベルデホを使い、モダンな醸造設備から伝統と革新が融合した新しいルエダのワインを創りだしています。
「トラモージャ」とは昔、畑を耕すときに馬や牛に引かせていた古い農機具のことであり、この地方の文化に深く根付いたものです。最大限環境に配慮し葡萄造りを行ってきた先祖の哲学を尊重し、また継承していくために相応しいと思い、自社の畑を「トラモージャ畑」と名付けました。
ルエダ地方は昼夜の温度差が大きい大陸性気候であり、豊かな酸を備えたアロマティックな葡萄が収獲出来る白ワインにとって最適な地区です。土壌は表面が小石に覆われた粘土質土壌。ベルデホ種の繊細なアロマやフレッシュさを保つため、収穫は夜中に行い、その後即座にワイナリーへ運び、醸造が行われます。
原産地呼称:VINO DE LA TIERRA DE CASTILLA Y LEON
樽を使用するなど、DOの規定に縛られず自由なワインを造りたいとの思いからヴィノ・デ・ラ・ティエラとしてリリースされています。
品種:ベルデホ100%
醸造:除梗後8℃にて9-10時間マセラシオン・カルボニックを行った後圧搾。プレスにはプヌマティック・プレサージュ(空気圧搾機)を使用しソフトに果汁を絞り、高いクオリティのマストだけを使用。その後80%ステンレスタンク、20%はオーク樽へ移され発酵。ステンレスタンク発酵を行うものは、温度調節により完全に発酵が終わった辛口ワインと若干糖度が残っているものと二種類造ります。このステンレスタンクのワイン二種と、オーク樽発酵のものを、様々なブレンドを試し、最終的に決定します。「SED」を直訳すると「渇望」という意味です。人は喉が渇いた時に水やジュース、ビールを思い浮かべますが、ワインを思い浮かべる人はなかなかいません。なので、どんなときでも飲みたくなるような気軽なワインにしたいと名づけました。
豊満な果実味であり独特のスタイルを持っています。香りも複雑で果実のアロマにハーブとバニラのエッセンスが混じったような香り。口当たりは滑らかであり、果実味が顕著にあらわれますが、ベルデホの特徴である苦みがかすかに感じられまたほのかに樽の木の薫りがします。