ブルゴーニュで燦然と輝く銘醸畑のみを手掛けるルシアン・ル・モワンヌ。特級畑と一級畑を極少量のみ生産するミクロネゴシアンの先駆けとして、唯一無二の地位を確立しています。誰よりもブルゴーニュのテロワールを深く理解している当主ムニール・サウマ氏。彼のユニークな手法によって造り出されるのは、ブルゴーニュの偉大な畑の個性を純粋に表現したワインで、まさに愛好家垂涎の逸品ばかり。ブルゴーニュのあらゆる常識を塗り替えた、「夢のワイン」とも言える作品なのです。一級畑クロ・デ・シェンヌは、ヴォルネイの丘陵上部、モンテリに隣接する区画。畑の下部は、水はけの良い南東向きの斜面で、ジュラ紀の石灰岩の基岩の上を褐色土が覆っている最良の区画。一方の上部は、冷涼で泥灰岩が混じった土壌という、2つの異なる土壌で構成されており、ヴォルネイの中でも最も長期熟成向きで肉厚なワインに仕上がります。ラズベリーやレッドチェリー、ブルーベリー、カシスなどの赤黒系果実の芳醇な果実の香りにバラやクローヴなどの花やスパイスが加わり、華やかで複雑なアロマが立ち上がります。口に含むと、濃縮した果実味と共に細かい粒のような滑らかなタンニンが肉厚ながら柔らかなボディを形成。ブドウ本来の仄かな甘みを上質な酸味が支えておりバランス感に優れた味わいに仕上がっています。余韻にはスパイスのニュアンスが感じられる濃厚な赤ワインです。