バローはマコネ地区のヴェルジッソン村に1890年から続くドメーヌです。祖父のジョゼフは1939年にはすでにワインの一部を元詰めしていたといいます。4代目のダニエルは、一族のブドウ畑を1995年に相続するよりもひと足早く、1982年には妻のマルティーヌとともに自身のドメーヌを立ち上げ、ワイン造りに取り組んでいました。今日、プイィ・フュイッセ、サン・ヴェラン、マコン・ヴェルジッソン、マコン・シャントレなど4つのアペラシオンに合計8.5haのブドウ畑を所有しています。テロワールを尊重するという目的のもと、プイィ・フュイッセはアッサンブラージュものの「アリアンス」のほか、区画の異なるワインを5種類醸造しています。ラ・ロッシュという、いかにもヴェルジッソンの岩山を思い起こさせる畑名のこのワインは、素晴らしいミネラルの風味がこみ上げると同時に、リッチな果実味も備えています。グレープフルーツや蜂蜜の華やかな香りで力強く、余韻は長いものです。