◎THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE 取扱商品
ドメーヌ・ミシェル・コラン・ドレジェのミシェル・コランが2003年に引退し、ふたりの息子、フィリップとブリュノがそれぞれ独立しました。長男のフィリップは父ミシェルの新しい醸造施設を引き継ぎました。 所有するブドウ畑は9ha程度だが、これに加えて、2.5ha分ほどのワインをネゴスとして生産しています。アペラシオンは当然、お膝元のシャサーニュ・モンラッシェが中心で、ショーメ、シュヌヴォット、ヴェルジェ、モルジョなどの1級畑を所有しています。サントーバンやサントネイ、マランジュにも畑をもちます。このドメーヌでもっともきらびやかに光り輝くのは、ピュリニー・モンラッシェにあるふたつのクリマ、特級シュヴァリエ・モンラッシェと1級ドゥモワゼルです。シュヴァリエ・モンラッシェは一族の所有面積が計0.30haあり、このうち0.07haはいまだミシェルがワイン造りをしていますが、残り0.23ha分をフィリップが栽培、醸造しています。白ワインの醸造は、アルコール発酵をステンレスタンクで始め、半分くらいまで発酵が進んだところでオーク樽に移します。気温の低いシャブリでよく見られる手法です。熟成期間は12~15ヶ月。近年は228Lのブルゴーニュ樽のみではなく、400~500Lの中樽も使い、樽香に支配されるのを避ける傾向にあります。パワフルさよりもむしろエレガントなスタイルです。シャサーニュの造り手なので赤ワインの生産量も多く、こちらは柔らかな果実味とともにしっかりとした骨格が感じられるタイプです。今後は、フィリップの息子のシモンが、シャサーニュ・モンラッシェ、サン・トーバン、サントネイ、マランジュの村にあるドメーヌの畑の大部分を引き継ぐ予定もあります。 シモンは、スコットランド、アメリカ、南アフリカ、そしてブルゴーニュではピュリニー・モンラッシェのドメーヌ・ソゼで経験を積みました。一方でフィリップも引退するわけではなく、ブルゴーニュの一部畑を引き続き管理しながら、 急速に拡大している南アフリカのフランシュフックにある<トピアリー・ワインズ>のほうにも力を入れていくようです。