ボルドー メドック地区のポイヤック村に位置する格付5級のシャトー・ポンテ・カネ。メドック格付けで初めてビオディナミに転換したワイナリーです。当時ビオディナミを開始したころは、周囲には懐疑的な空気が流れていました。しかし、このビオディナミによる結果、また、収量を落とす方向に転換していた事も影響してか、徐々にその品質への評価は高まり、ついに2009年と2010年には、2年連続で、パーカーポイント100点という快挙を成し遂げ、周囲を驚かせました。ポンテ・カネでは「区画に分けた収穫」では無く、もう一歩踏み込んで、「区画を性質によってさらに2~3つに分けた小区画ごとの収穫」を行っています。収穫したブドウは房がつぶれない様、人の手で2回厳しい選果を行われ、新樽50%で熟成されます。2021年のヴィンテージは、カベルネ・ソーヴィニヨン58%、メルロー32%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド6%のブレンドで作られています。果実味とオーク樽の香りのバランスがよく、豊かで重厚な味わいが魅力的です。評価も高く、ジェームズ・サックリングやデキャンターなどの著名なワイン評論家から高得点を獲得しています。