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結婚準備・スタート応援ガイド

ウエディングプランナー岡村奈奈さんによる結婚準備のアドバイスとコラム記事のアーカイブです。

結婚が決まったら。
「結婚式の前にしておいたほうがいいこと」とは(1)

  • 婚約期
  • 準備初期
  • 挙式披露宴
  • 本人

以前「日本の結婚式」というブライダル雑誌の連載(大人ウエディング講座)の中で「結婚式の前にしておいたほうがいいことは?」というお題をいただき、時間をかけて考えてみたことがあります。
結婚が決まって、結婚式の前にしておいたほうがいいこと・・・考え方によっては、前にしておいたほうがいいに越したことはないということはたくさんあります。(一般的には貯金とか美容のことと言われるでしょうか・・・?)ですが、私はウエディングプランナーの視点で、こういうことを大切にされていたカップルが素敵だなと思ったことや、しようと思わないとしなかったり、しようと思っても意外と時間がかかるようなことを「しておいたほうがいいこと」と挙げましたし、以来、お客様にもご提案しています。
ここでは「結婚式」をしないとしても、結婚を機に、しておいたほうがいい(と思う)ことを3つ、とくに結婚式を意識して、しておいたほうがいい(と思う)ことを2つ、挙げてみようと思います。

まずは、結婚を機に、しておいたほうがいい(と思う)ことから。

◆家族との思い出をつくる
住んでいる場所やライフスタイルによると思いますが、多くのカップルが「大人になってから親と撮った写真がない」とか「兄弟など家族が全員揃うことはめったにない」とおっしゃいます。家族旅行やスポーツなど共通の趣味があって頻繁に集まるご家族にとっては想像もできないことかもしれませんが、もしそうだとしたら、とてもラッキーなことだと思います。
「思い出をつくる」という名目で意識して長く一緒の時間を過ごしたり、例えば旅行に出かけたりすると「家族を知る」ということに繋がります。知ることで、喜んでもらえる贈り物や感謝の伝え方もわかると思いますし、わかったつもりになっていた何かが更新されるかもしれないチャンスは貴重であることは違いないはずです。

◆昔の写真を整理する
紙焼きと呼ばれる、印画紙に印刷されたいわゆる「写真」からデジタルデータの「画像」の時代に移行して、思い出写真は大変な数になっていると思います。披露宴で上映する「生い立ちムービー」のために写真を選んできてくださいと言うと、ほとんどのカップルは手元になく、実家から送ってもらったり、そのために帰省したりしています。
改めて大人の目で自分の幼い頃の写真を見ると、若かった親の姿や懐かしい風景など新たな発見があるものです。自分が親にどのように思われていたかとか、どんなふうに育てようと両親が話していたのかなど、大人になった今だからこそ聞ける話、理解できる話もあるかもしれません。
自分では照れくさくて聞きづらいことも、それぞれパートナーと一緒にそのような場を持つと、お互いの理解や交流のためにもとてもいいきっかけとなると思います。

◆夫婦の約束を考えておく
例えば「人前式」で完全にオリジナルの「誓いの言葉」を考えるカップルにはそのような機会がありますが、厳粛でロマンチックなセレモニーを予定している多くのカップルには、ふたりがどんな夫婦になるのか、どのような未来を描くのか、改めて約束を交わすということはないようです。もちろん、日常の会話の中ではそんな話はたくさん出ると思いますが、お互いになんとなく都合よく解釈しているところもあるものです。
そこで、記念日などふたりが大事に思える日にでも改めて「約束」について話そうとして話す場をもち、夫婦としての目標やケンカした時の仲直りの方法など話して記録しておくことは素敵なことだと思います。節目でこの約束を思い出したり確認したり、更新したりしながら、ふたりの日々が順調に続いていることを感謝できる起点になるのではないでしょうか。

とくに結婚式を意識して、しておいたほうがいい(と思う)ことを2つ、
つづきはコチラにお進みください。

(2018/08)

岡村奈奈 プロフィール

音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。
「ハッピーウエディングBOOK」(高橋書店)
「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)
「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)著者。
https://nanea.jp