サンターディは、地中海の宝石と呼ばれるサルデーニャ島の州都、カリアリの近く、地中海の美しいスルチスの海を見下ろす小高い丘に醸造所を構える、1960年に創業されたワイナリーです。
サンターディが所有する畑は、暖かく乾燥した地中海気候にありながらも、マエストラーレと呼ばれる強く冷たい海風による寒暖差や、塩味とミネラルをもたらす潮風のミクロクリマを有し、砂質と粘土質を含む水はけのよい石灰土壌という、偉大なワインを産む特別なテロワールに恵まれた地区に存在します。特に希少な価値があるのは、島を囲う海と砂地の土壌が自然の要塞となったことによって、害虫フィロキセラの被害を免れた樹齢100年を超える古樹が生き残り、今も実を結んでいることです。こうして自然と収量が抑えられる奇跡の畑から、例外的に偉大な葡萄が生み出されるのです。サルディーニャ島の高貴品種「カリニャーノ」主体で造られる赤ワイン。カリニャーノ種は、サルディーニャ島南西部のテロワールでその高貴な美しさを最も発揮する品種として知られます。
サンターディのカリニャーノ種に特徴的なのは、サルデーニャ島南部にありながら過熟のトーンが全くないエレガントな果実味と、微かな塩味を感じるミネラル感。これはサンターディのもつ優良区画に特有の、石灰岩土壌および、遠くフランスから吹く潮風(マエストラーレ/ミストラル)による恩恵です。
サルデーニャ島は海と山の食材の宝庫として知られ、日本の食文化にも似た多様性を持ちます。サルディーニャ島特産の本マグロやカラスミ等の海産物は、現地でも日本同様高級食材として親しまれており、また羊のチーズ(ペコリーノ)はイタリアトップの品質を誇ります。サルディーニャに暮らす人々は、豊かな自然がもたらす様々な食材に合わせて、地元ワインを日々愉しんでいます。
この「スルキ」は、サルデーニャ島の土着品種を主体に造られ、豊かな食材が並ぶ地元の食卓を、さらに鮮やかに彩る特別な一本です。石灰土壌と地中海の潮風由来の、塩味を感じさせるほどのミネラルは、イタリアンのみならず日本の魚介料理にも幅広く合わせることができます。
新鮮な果実とスパイスの香り、石灰系の豊かなミネラル、海風由来の塩味。“地中海ワインの決定版”。過熟のトーンが全くない、軽やかな飲み心地で、フード・フレンドリーな1本です。