◎THE WINE by TOKYU DEPARTMENT STORE 取扱商品
イタリアワイン界だけでなく、ワイン業界全体から称賛を集めるガヤ。ガヤの歴史は17世紀半ば、ガヤ・ファミリーの初代、ジョヴァンニ・ガヤ氏がスペインのカタルーニャ地方からピエモンテに移住してきたことから始まりました。ジョヴァンニ氏は1859年にワイナリーを創設、2代目の時代には現当主であるアンジェロ氏の祖母、クロチルド・レイ氏もワイン造りに参加。徹底して品質にこだわるガヤスタイルのワイン造りの基礎を造り上げました。そして3代目、アンジェロ氏の父にあたるジョヴァンニ氏の代に、現在もガヤのフラッグシップであるキュヴェ、バルバレスコが高い評価を受けたことによってイタリアワイン界をリードする存在としての地位を確立。同時に「ソリ・サン・ロレンツォ」や「コスタ・ルッシ」などの畑を購入し、ワイナリーを拡大しました。そして4代目、現当主のアンジェロ氏の時代。1961年からワイナリーに携わっていたアンジェロ氏は、バリック樽の導入や、単一畑のワインの生産など、様々な改革を実施。ピエモンテの伝統的なワイン造りを守りながら、革新的な設備や技術を取り入れ、世界中から認められる存在となりました。こちらのシト・モレスコは、ピエモンテの土着品種ネッビオーロとバルベラに、国際品種のメルロをブレンドした、イタリアワインの革新的なワインの一つ。「モレスコさんの場所」という意味の「シト・モレスコ」は、1979年にアンジエロ・ガア氏が買い取った畑の以前のオーナーファミリーの名前に由来しており、約25年前に造られるようになりました。ブドウはバルバレスコ地区のトレイゾ、スペルスが造られているバローロ地区のセッラルンガの畑で栽培されたものを使用。トレイゾで造られるワインは酸が豊富で、繊細かつエレガントなニュアンスを持ち、熟成させると甘やかな風味が増すのが特徴です。一方のセッラルンガは、引き締ったボディと酸、トレイゾと比較すると骨格のある味わいのワインが多く造られています。外観は深みのあるルビーレッドの色調。グラスからは、熟したラズベリーやプラムなどの果実のアロマと、バラやラベンダーの華やかな香りが立ち上ります。口に含むと、旨味とネッビオーロ由来のしっかりとしたタンニンが印象的。優美さと複雑さを兼ね備えた、熟成ポテンシャルを持つ洗練されたスタイルです。