キスラー・ヴィンヤーズは、「カリフォルニア・シャルドネの王」と称されるスティーヴ・キスラー氏を中心とするファミリーによって、1978年にカリフォルニアのロシアン・リヴァー・ヴァレーに創設されたワイナリー。キスラー設立当時、カリフォルニアでは近代的なステンレスタンクを用いて醸造を行うのが主流でしたが、キスラー氏はフレンチオークでアルコール発酵とマロラクティック発酵を実施。野生酵母を使用し、清澄やフィルタリングは行わずそのまま樽の中で熟成させるという、ブルゴーニュ同様のワイン造りをいち早くカリフォルニアで確立しました。こちらは、キスラーの赤ワインの中で最もスタンダード・キュヴェのひとつ。ブルゴーニュのグラン・クリュから移植したピノ・ノワールのクローン品種が植えられた、ソノマ・コーストにある複数の畑から収穫されたブドウを使用して造られます。テロワール由来の濃い果実味と大地のようなニュアンスを持ち、凝縮感と複雑味をお愉しみいただけます。