【生産者情報】
モンテスは1988年11月、「チリ発、チリ人だけのチリワインカンパニー」として、醸造家のアウレリオ・モンテス氏を中心に4人のワイン・ビジネスのスペシャリスト達が造ったワイナリー。チリの豊穣な大地に、ヨーロッパ式の醸造技術を持ち込み、「世界最高峰のチリワインを造る」という信念のもとワイン造りをスタートしました。1988年に、これまでのチリワインでは考えられらない高価格帯の「モンテス・アルファシリーズ」を生み出して一世を風靡、チリ随一のプレミアムワインの造り手となりました。 革新的な取り組みが高く評価され、2015年に『ワインエンスージアスト』誌が選ぶ「イノベーター・オブ・ザ・イヤー」を受賞。アンジェロ・ガヤやミゲル・トーレスといったワイン界の巨匠達が過去に受賞した『ファインシュメッカー』の「ライフタイムアチーブメント」をチリ人として初めて受賞しています。
【ワイン情報】
チリは太平洋やアンデス山脈に囲まれた地形が特徴で、雨が少ないため日照時間は長く、ブドウ栽培に最適なテロワール。また乾燥し、害虫がいないために農薬をほとんど使う必要がありません。モンテスでは、そのポテンシャルを最大限に引き出すべく栽培も醸造にも徹底的にこだわり、それまでのチリワインとは一線を画す、世界各国に輸出されるワインを生み出しました。ロバート・パーカー氏は著書で、『チリワインが到達できる最も高いレベルに位置している。エントリーレベルのワインは驚くほど良心的な価格で初心者向けのチリワインとして完璧であると同時に、プレミアムワインは長期熟成に値するクオリティを誇る。』と絶賛しています。 ブドウが造られるのは、チリでも特にカベルネ・ソーヴィニヨンに適していると言われるコルチャグア・ヴァレー。アンデス山脈よりも海岸山脈に近いため、適度に冷たい潮風の恩恵を受けて昼夜の気温差が大きく、カベルネ・ソーヴィニヨンらしい、清涼感と酸をしっかり備えた上質なブドウが収穫されます。
【味わい】
紫がかった濃いルビーの色合い。熟したプラムやブラックベリー、カシスなどの赤系、黒系果実にイチジクのアロマ。ほのかにブラック・ペッパーやフレンチオーク樽由来のタバコやバタースコッチのニュアンスも重なり、チリワイン独特の複雑かつ官能的な香りと見事に調和しています。口に含むと芳醇な果実味と滑らかなタンニンとのバランスが良く、エレガントな酸味を備えた見事な仕上がりは余韻まで心地よく続きます。熟成のポテンシャルもありますが、今、十分お楽しみいただける1本です。