2014年に小さなガレージから始まり、その際はとても古いガルナッチャ5樽、新しいフレンチオーク24樽の計29樽のみの生産だった。ヒル・ファミリーとジョルディ・フロスの付き合いは長く、家族のような間柄。ジョルディが義理の父の持っていた畑から自家用ワインをガレージで作っていたところにミゲル・ヒルが立ち寄り、畑を見て土壌を観察し、Jordiの作ったワインを試飲した。その味わいに感銘を受け、ミゲルから「本気でワイナリーにしないか?」と提案があった事が始まり。2014年、数樽のワインがBodegas Morcaとしてスペイン国内でリリース、評判は良く、2016年にはワイナリー建設を決定、2018年から工事が始まり、2018ヴィンテージの醸造からガレージから醸造蔵へと場所が移された。ゴダは6つの村に点在する畑のブレンド。他キュヴェと比べるとやや樹齢の若いブドウが主体。
ブラックベリー、ブルーベリー、プラムのアロマが層を成し、リッチではじけるような果実味にリコリスやダークチョコレートが溶け込んでいる。ゴディナが濃縮感と高級感であるのに対し、こちらは華やかさと果実味が前面に出た、ガルナッチャ品種の個性あふれるワインとなっている。