食育のヒント 5月 キウイとトマトのサルサ
キウイの原産国はどこでしょう?
キウイフルーツを初めて見た時は、その姿がとても不思議に思えたものです。
毛が生えたような見た目と、中身とのギャップと言ったら、、、。
もう10年ほども前ですが、ある大学の植物学の教授に、シナサルナシの写真を見せてもらったことがあります。緑や黄色だけでなく、赤やオレンジ、茶色に近いものなど、バリエーション豊かで驚きました。中国でのフィールドワークのときに撮影した写真とのこと。現在私たちが食べているキウイは、シナサルナシを品種改良して作られたものなのだそうです。ミニキウイ、ベビーキウイとも呼ばれ、「サルナシ」として日本でも一部で売られているサルナシは、品種は近いですが、キウイを若いうちに採ったものではありません。
日本ではニュージーランドからの輸入が多いキウイ。ニュージーランド原産と思う人も多いと思いますが、原産国は、だから中国。そして今でも世界の生産量の半分ほどを中国が占めています。
そんなキウイ。日本での旬は5月。季節感が比較的はっきりしている果物類の中で、一年中店頭に並んでいるイメージがあって、知らない方も意外に多いかもしれません。国産のものも増えてきているので、旬を意識して5月の食卓にのせて食べたいですね。
苺やバナナと一緒に盛り付けてバルサミコをふってという食べ方は、以前にご紹介したことがありますが、今回は、サルサ仕立てにしてみました。
そのまま前菜としてスパークリングワインや白ワインと合わせてもよし。白身魚のムニエルやチキンソテー、ポークソテー、ミートローフなどにも合います。もちろんタコスのソースとしても。ソースとして食す場合はちょっと塩を多めにしてみてくださいね。辛いものが好きな方は、青唐辛子の輪切りを加えるのがオススメです。
#200 キウイとトマトのサルサ
材料
トマト 100g
キウイ 150g
玉ねぎ 50g
オリーブオイル 大さじ1
ライム汁(レモンでも可) 大さじ1
塩 小さじ1/2
胡椒 少々
作り方
1. トマト、キウイは1cm角に切り、玉ねぎはみじん切りにする。
2. オリーブオイル、ライム汁、塩・胡椒で1を和えて30分ほど味を馴染ませる。
サカイ 優佳子
サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事
外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
関連リンク
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サカイ優佳子の 楽しく 美味しく 未来を創る
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著書
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「超快腸!ドライマンゴーをヨーグルトでもどすだけ!!」
(主婦の友社) -
「乾物マジックレシピ」
(山と渓谷社) -
「毎日食べたい乾物ヨーグルトレシピ決定版」
(世界文化社) -
「ヨーグルトでもどす魔法の乾物レシピ 」(主婦の友生活シリーズ)
DRYandPEACE・佐藤 秀美 監修(主婦の友社) -
「乾物Every Day」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「米粉食堂へようこそ」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「いそがしママの楽しい食卓レシピ」
サカイ優佳子著(サンマーク出版)
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「感じる食育 楽しい食育」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(コモンズ刊)
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「世界の料理」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(ポプラディア情報館)
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「しぜんをたべよう!げんきなカラダをつくるたべものたち」
サカイ優佳子他 監修(農山漁村文化協会) -
「米粉ランチ―パスタに、チヂミに、どんぶりになる米粉のレシピ40」
サカイ優佳子・田平恵美 共著(農山漁村文化協会)