結婚式「自粛」するしない問題(3)
つづいて、
ふたりが決めた答えについて、
いつ、どのように伝えるかについてです。
中止・延期・決行のいずれも、95%くらい決まったところで
招待予定だった人たちには一斉に知らせておくとよいでしょう。
完全に決まるより前なら一斉でじゅうぶん。
丁寧さよりもスピードと考えてよいのではないかと思いますが、
人によってタイムラグがあるのは禁物なので「一斉に」というところはポイントだと思います。
「迷いながらもこのように考えている」「正式に決まったら改めてお伝えする」
ということが先に伝わっていれば、余計な心配を生まないし、相手も調整に入れます。
正式に決まったら、個別か、小さなグループごとに最終的な判断と「率直な気持ち」を伝えましょう。
どんな答えもつらい思いをして決めたことだということは伝わっているはずなので「何が決め手になったのか」率直なところが伝わったほうがいいはずです。

中止するか、延期するか、決行するか、
ふたりが決めたら、次にすることは以下です。
「ふたりはなぜ結婚しようと思ったのか」
「なぜ結婚式をしようと思ったのか」
「結婚式で何を実現したかったか」
ということを表明するのは、今どきの結婚式のスタンダードです。
逆に言えば、結婚式に出席しなければ、このあたりの本当のところを知る機会がありません。
友達同士のおしゃべりの場では、本当のところはあまり語られないというか、伝わらないものです。
だから、中止や延期や決行をするという(きっと、結婚式を挙げると決めたことよりも)
大きな判断を、ふたりがどんな思いで決めたのか、このタイミングでちゃんと熱意をもって知らせることは
意味のあることだと思います。
だから、私たちがこのところよく目にしている、コンサートやイベントの中止のお知らせのようなものではなく
手紙のようなスタンスのものがよいと思います。

「人前に出ることがそんなに得意でない私たちが結婚式をしたいと思ったのは
これまでの人生で関わった、素敵な人たちが一堂に会する景色を見てみたかった」
とか、
「大学進学を機に生まれ育った故郷を離れた私たちが、東京で出会った大切な人たちを家族に会わせたかった」
とか、
「彼がマイクを持って、皆さんに謝辞を述べるシーンを見ることを楽しみにしていた」
みたいな、具体的なことは胸を打つかもしれません。
今はみんな自分のことが心配です。
小さな子供や責任ある仕事を持つ人たちが、人の集まる場所に行くのは気が重いでしょう。
でも、ふたりから心の伝わるメッセージを受けたり、いつか収束した時に、
また同じ温度でふたりの結婚を祝福できるはずです。
励まし合って、気を確かに持って、できるだけ冷静でいてください。
迷うことがあったら、ぜひ私に相談してください。
≫「する・しない」に迷ったら・・・ 結婚式「自粛」するしない問題(1)
≫「する・しない」を決めたら・・・ 結婚式「自粛」するしない問題(2)